原作は1998年のノーベル文学賞を受賞したポルトガルの国民的作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」。監督はブラジル出身のフェルナンド・メイレレス。デビュー作『シティ・オブ・ゴッド』(02)で米アカデミー賞の監督賞にノミネートされ、第2作『ナイロビの蜂』(05)でレイチェル・ワイズに同助演女優賞をもたらした世界的な監督。
ひとりの男が失明した。突然目の前が真っ白になり、視力を完全に奪われたのだ。そして、それは悪夢の始まりだった。世界各地で同時発生した「白い病」は、爆発的な伝染力を持っていた。原因不明、治療法もない。これ以上の混乱を恐れた政府は、失明患者の強制隔離を始める。かつて精神病院だったという収容所に軟禁された患者の群れ。不安と恐怖、苛立ち、そして醜い争い…。秩序の崩壊した極限下で、彼らはその本性を次第にさらけ出していく。そして、その中に唯一「見える」人間が、盲目を装い紛れ込んでいた-。
この作品は珍しく日本人が脇役ではなく、けっこう重要な役だったりしますが、演技がみんな臭い。映像はリアルというよりは、ファンタジーのようで、現実感がなくアートっぽい映像でした。これは監督が、人間の深層心理を描きたかったんでしょう。言いたい事も伝わってきますが、少し説教臭い感じがする。
es「エス」+アメリカ批判(民主主義)みたいな感じとでも言いましょうか、。。
