タイニー・ラブ | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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タイニーラブ
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同棲相手のスティーブンに妊娠を告げた新進女流画家のキャロル。しかし子供を欲しがっていたはずの彼がなぜか喜んでくれない。数日後、訪ねてきたスティーブンの兄ロルフを見てキャロルは、その小ささにびっくり。スティーブン以外の家族は小人症なのだと聞き、ショックを受けてしまう。生まれてくる子供も小人症ではないのか? 募る不安にもスティーブンは何も答えてくれず、替わりにロルフが叔父さん一家を紹介し、ともに親身に相談に乗ってくれた。明るく前向きに生きる彼らの姿に、自分を恥じ、ロルフに惹かれる自分を感じたキャロルは、出産を決意するが…。

このパケだと普通のラブストーリーに見えますが、中身は全然違います。ハッピーエンドのラブコメを期待していると、重い一撃を食らいますのでご注意を。障害者の話だからって、こんなに複雑なものにしなくてもいいだろうに。。とは思いしたが。
小人症の家族の中に健常者が主人公だけで、※小人症に偏見に近い感情を持っている。恋人が妊娠したのがきっかけで(子供が小人でないのか)と、より色濃く出てしまう。。と、重いテーマで「もし自分なら?」と考えてしまいます。
小人症の人は骨格が小さいので内臓が圧迫され痛みがあるのでモルヒネを常用しているらしいです。それは知らなかった。・・俳優さんでも小人症の方はいますが、みんな明るい人が多い理由がなんとなく分かりました。

※偏見って言葉は適切じゃないかも。怒りや悲しみなどの強い感情や体験、思考が、無意識的に出ているのか、自分だけ健常者で、孤独感があったのか。主人公の職歴は元海軍。今は消防署で新人を育てる教官、こんな環境で育ったので正義感が強くなった。家族の障害も理解しているし、家族を守りたいとも思っているが、心の奥では受け入れられない自分がいる。という複雑な感情なのかと思いました。