本日は10/22発売のニューアルバム「The Thrill of It All」のM4「少年アウトサイド」
についてお話します。

試聴

「少年アンチ野郎」(何にたいしてもマイノリティー側につくひねくれ野郎)っていう意味合いでつけたタイトルなんだけど。
「アウトサイダー」 だとホント道踏み外しちゃった人とか 相当な不良少年なニュアンスあるかなと思い、ライトに13歳くらいの設定でポップに「少年アウトサイド」。

半分実話のようなすべてフィクションっていうような。へんてこな曲です。
物語の設定的にはMOON CHILDの「ストロベリーアイスクリームソーダ」に近いものがあるけど、
今回の曲の方が当時の自分に近い立ち位置の曲だと思う。
だから誰にも理解されないと思います。笑

まず通っていた中学は自転車通学だった。

外面はおとなしい子だったけど、子どものくせに何かに興奮したり恋したりすると、きっとこんな一途で熱い感覚って大人になったらなくなっちゃうんだろうなって想像して勝手に哀しくなって夕日に涙したり、ニヒルに世の中を斜めに見て矢吹丈のように「へへ」とうすら笑いするような内弁慶多感なタイプだった(笑)。色気付いたクラスメート見ると、「こんなの一時的なもんだ。くだらないのさ。俺には音楽家になる試練があるから遊んでる暇なんかないのさ。どうだ毎日歌作ってんだぜ。この背中硬派でカッコいいだろう」って思っていたけど、当時の女子には何にも伝わらなかった。今思うとうらやましかったはず。笑 チェッカーズに敵うわけなく、サッカー部人気にもまったく敵わなかった。笑 そんな思春期時代。

ミケランジェロアントニオーニの「砂丘」
ピンクフロイドを爆音で聴きたい とか 
当時の中学生がアイドルに夢中になってる中、俺は違うんだぜ。というわかりやすい主張。
これが中二病というものなのかな?

「街中世界中誰も恋をする ファストフード並に手当たり次第に」というフレーズがあるんだけど

ファストフードもこの頃好きで、わざわざ学校から帰ってジャージ脱ぎ捨て私服に着替えて、わざわざバス乗って盛岡の大通りのマックまで通った時期もあったなあ。ポテトを食うためだけに。しかもおひとりさまで。笑

くしゃくしゃにしたストローの袋に水つけて、フワーっと伸びるのを「蛇」って呼んでて、
それはそれは当時の僕のむしゃくしゃした気持ちを軽やかにしてくれたもんだった。

そういうわけで、この曲は誰にも理解されない僕のモリオカングラフィティな曲です。

歌詞は置いといて、曲調は軽やかなモータウン調で爽やかな曲です。
ギターは田口慎二君。たぶんすごく得意なジャンルと思って弾いてもらいました。
ギターの音色もフレーズも丸投げしたから、大変だったと思うけれど、凄く彼のいいところ満載の曲に仕上がりました。ギターソロのハモりフレーズが泣けます。

リズム今井君とベース渋谷さんの息もあっててノリノリでグイグイ引っ張られるような素晴らしい出来です。

アコギ、ピアノ、オルガンはササキが担当。オルガンはどうしても歪ませちゃうんです。

自分好みに仕上がって嬉しい曲です。