組み合わせて使う格安VASTLANDクッカー4点セット | Photo Life in Toyama

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富山の写真家 林治のブログです

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今日は「組み合わせて使う格安VASTLAND クッカー4点セット」というタイトルで、登山用格安アルミクッカーであるVASTLAND(ヴァストランド)クッカー4点セットの応用的使い方をご紹介します。

 

 

尚、本記事は既にクッカーを持っていて「重量を軽くしたい、使い勝手を改善したい、炊飯を上手におこないたい」と考えられている多くの登山者の方に「格安クッカーを他のクッカーと組み合わせて使用する例」をご紹介することを意図しています。

ぜひご活用いただければと思います。

 

※本記事ではVASTLANDクッカーの各パーツを以下のように省略して表記しています。

 ・VASTLAND大鍋=大鍋の本体

 ・VASTLAND大鍋フタ=大鍋のフタ

 ・VASTLAND小鍋=小鍋の本体

 ・VASTLAND小鍋フタ=小鍋のフタ

 ・飯盒中フタ=キャプテンスタッグ丸型飯盒の中フタ

 ・ベルモント850ml=ベルモントチタン深型シェラカップ850ml

 

 

  1.VASTLAND クッカー4点セットとは?

 

 

まずはVASTLANDクッカー4点セットのご紹介です。

特徴は以下となります。

 

[1] 2人程度の使用に適したアルミのクッカー4点セット

 

・大鍋1,000ml、小鍋700ml、重量450gは2人程度の使用に適したサイズです。

・またアルミ製なので、特に炊飯に期待できます。

 

[2] 価格が安い

 

・私はAmazonで2,980円で購入しましたが、セール時はさらにお安くなることもあるようです。

 格安なクッカーなので、気軽に組み合わせてみるには最適です。

・ちなみにVASTLANDは、アウトドア・キャンプ用品の企画、製造、販売をおこなうVASTLAND株式会社(本社:兵庫県姫路市)が展開するブランド。日本の会社です。

 

[3] 「snow peak アルミパーソナルクッカーセット」と酷似した外観・構成・サイズ

 

・大ヒットクッカーの一つである snow peak アルミパーソナルクッカーセットと外観・構成・サイズが酷似。

 コピーとも言えますが、2つの鍋&2つのフライパン兼用の蓋という使いやすい構成です。

・特にフライパン兼用の蓋が2つありどちらも食器として使える点が秀逸です。

 

こちらはsnow peak アルミパーソナルクッカーセット

 

[4] snow peakとの違いは2つ:表面加工と重量

 

・snow peakのものはすべてアルマイト加工が施されていますが、こちらはアルマイト加工なしのアルミ無垢です。

・そして、snow peakはメッシュケース付き総重量500gと表示されていますが、こちらの表示は総重量450gとのこと。

 ところが、実測では418g(メッシュケース付き430g)とかなり軽量です。これは大きなメリットと言えます。

・また、Amazonのレビューではこちらは作りが悪くバリで手を切ったなどという過去記事を見ることができますが、私が購入した2024年9月時点では不具合は一切ありませんでした。

 

[5] 炊飯は優秀

 

・大鍋で1.5合、小鍋で1合炊飯してみましたが、とても優秀で美味しく炊けました。

 また、アルミなのでガスバーナーで使用する際バーナーパッドを使用する必要がなく、これも軽量化に嬉しい点です。

・ただし蓋をフライパンとして使用する際は、ハンドルを持ちバーナーの火から遠ざけながら調理するなど、他の登山用軽量アルミフライパンを使用する時と同様の工夫が必要です。

 

[6] シーズニングは?

 

・アルミ無垢のクッカーなので、使い始めにシーズニングが必要と言われています。

そこで、私も米の研ぎ汁で最初にシーズニングをしましたが、今後定期的におこなうつもりはありません。

時々、鍋や蓋の内側にオリーブオイルを薄くひいたりしながら使っていくつもりです。

 

 

  2.不満な点

 

以下はVASTLANDクッカー4点セットの不満な点ですが、これらは購入前から分かっていたことでもあります。

ただし、これから購入する人も同じような不満を感じる可能性が高いため、あえてまとめておきます。

 

[1] 小鍋が小さめ

 

最初にこのセットは「2人用に適したサイズ」と書きましたが、2人用とすると炊飯は1合ではなく1.5合〜2合おこなうことが多いと思います。

すると大鍋で炊飯することになり、他の調理はすべて小鍋でおこなう訳ですが、付属の小鍋は容量700ml・2人用としては何を作る場合も少々小さいと感じます。

ただ、これはsnow peak アルミパーソナルクッカーセットでも同じかもしれません。

 

[2] フルセットだと少し重い

 

フルセットだと公称450g、実測でも418g(メッシュケース付き430g)とやや重め。

今どきのクッカーは、ソロ用で300g以内、2人用で400g以内を目指したいところです。

 

カメラ

 

市販のクッカーセットには必ずこうした不満があります。

そして、これらを解消するためには自分で工夫するしかありません。

 

クッカーに合わせて我慢するという手もありますが、せっかく苦労して炊飯したのに食べる時ご飯が冷たかったりすると山が楽しくない原因になるのでやめましょう。笑

 

そこで、解決策をいくつかご紹介します。

 

 

  3.そこで・・他のクッカーと組み合わせて使う

 

以下は、実際に確認した事例です。

 

 

[1] エバニュー・チタンクッカー 2 セラミックと組み合わせて(主にソロ用)

 

エバニューのチタンクッカー2 セラミックは非常に軽量で容量は900ml、ソロ(又は2人)用として様々に活用できるサイズ、またセラミックコーティングなので、焦げ付きにくく片付けが楽です。

 

 

[エバニューチタンクッカー2の不満点]

 

・セラミック加工が施されているとはいえ、0.4mm厚のチタン材なので炊飯は不得意です。

 そこで炊飯用にVASTLAND小鍋を加えます。

 

チタンクッカー2セラミックの中にVASTLAND小鍋(フタなし)を入れます

 

 

[組み合わせの良い点]

 

・チタンクッカー2セラミックの中にVASTLAND小鍋(フタなし)がピッタリ入ります。

・VASTLAND小鍋のフタはチタンクッカー2セラミック付属のものがそのまま使え炊飯も可能です。(被せて使用)

 ただし、炊飯は1合までとなります。

 

[組み合わせ重量]

 

・チタンクッカー2セラミック鍋 99g

・チタンクッカー2セラミック蓋 38g

・VASTLAND小鍋        113g

 合計重量           249g

 

[バリエーション]

 

・VASTLAND小鍋にも専用の蓋が欲しい場合は、ベルモント チタンシェラカップ ラウンドリッド(LL) BM-447を追加すると良いです。裏返して使用すれば炊飯もできます。

また、その際は34g追加となり合計重量は283gとなります。元々のVASTLANDクッカー4点セットより大幅軽量化となります。

 

VASTLAND小鍋にはベルモント ラウンドリッド(LL)を裏返して被せます

 

 

[2] プリムス イージークックNS・ソロセットMと組み合わせて(主にソロ用)

 

プリムスイージークックNS・ソロセットMは、ご存知ソロ用の人気クッカーです。

鍋に小鍋(兼カップ)が付いて250g。鍋は炊飯が上手にできるものです。

 

プリムス イージークックNS ソロセットM

 

[イージークックNSソロセットMの不満点]

 

ただ、不満な点はやはり「小鍋が小さすぎること」です。

そこで、以下のようにイージークックNSにVASTLAND小鍋を加えて改善します。

 

イージークックNSの小鍋を除き、VASTLAND小鍋&小鍋フタを加えたところ

 

[組み合わせの良い点]

 

・VASTLAND小鍋フタは、イージークックNSの鍋のフタとしてピッタリで、これで炊飯が可能です。

・VASTLAND小鍋にイージークックNSを収納すると底が少し浮きますが、底のギザギザがVASTLAND小鍋の底に当たらないのでかえって傷がつきにくいです。

 

[組み合わせ重量]

 

・VASLAND小鍋      113g

・イージークックNS鍋 177g

・VASTLAND小鍋フタ   71g

 合計重量      361g

 

[余談ですが・・]

 

イージークックNSは、鍋にフタを追加するだけでも便利に使えるようになります。

例えば写真のリッドを被せると、鍋で炊飯している間に小鍋でおかずを温めるといったことができます。(小鍋が小さいですが)

 

写真は一般的なシェラカップのリッドですが、UNIFLAMEのハンドル付きなのでとても便利です。

 

ユニフレーム UFシェラリッド300チタン(32g)

 

 

[3] エバニュー・チタンクッカー3 セラミックと組み合わせて(主に2人用)

 

[1]でご紹介したエバニュー・チタンクッカー2は容量900mlですが、容量1,300mlのチタンクッカー3 セラミックとVASTLAND大鍋を組み合わせると2人用としてとても使いやすくなります。

 

星 パターン1

 

VASTLAND大鍋(フタなし) + エバニューチタンクッカー3セラミック(フタ付き)

 

右側:エバニューチタンクッカー3セラミック

左側:VASTLAND 大鍋(フタなし)

 

[組み合わせの良い点]

 

・チタンクッカー3セラミックの中にVASTLAND大鍋(フタなし)がピッタリ入ります。

・チタンクッカー3セラミックのフタがVASTLAND大鍋のフタとしてバッチリ合います。

・1,300mlチタンセラミック+1,000mlアルミの組み合わせなので、2人用クッカーとして最適で超軽量です。

 

 

右側:エバニューのフタがVASTLAND大鍋にシンデレラフィット

(炊飯可)

 

[組み合わせ重量]

 

・チタンクッカー3セラミック鍋 120g

・チタンクッカー3セラミック蓋  44g

・VASTLAND大鍋         140g

 合計重量            304g

 

 

星 パターン2

 

VASTLAND大鍋(フタなし) + エバニューチタンクッカー3セラミック(フタ付き)+ チタンフライパン15cm

 

パターン1にチタンのフライパンを加えたセットです。私はエバニューチタンフライパン15cm(セラミック)(旧型)を使用していますが、この組み合わせではフライパンがチタンクッカー3セラミックのフタとしても機能します。

ただし現在エバニューに該当するフライパンがないので、他社の15cmフライパンを確認した上で使用していただければと思います。

 

右側:フライパンをエバニューチタンクッカー3の底に逆向きでセット

チタンクッカー3付属のフタ(左)を上に被せてスタッキングします

 

(下の写真)

これは私が使用しているエバニューチタンセラミックパン 15cm(旧モデル)のサイズです。

内径15cmの縁が薄いものですが、これであればエバニューチタンクッカー3セラミックにピッタリです。ご参考にしてください。

 

おおよそ内径15cm

 

[組み合わせ重量]

 

・チタンクッカー3セラミック鍋   120g

・チタンクッカー3セラミックフタ    44g

・チタンフライパン セラミック15cm   84g

・VASTLAND大鍋(フタなし)     140g

 合計重量              388g

 

こちらも2人(最大3人)用としてとても使いやすく超軽量の組み合わせとなります。

 

 

[4] ベルモント チタン深型シェラカップ850mlと組み合わせて(主に2人用)

 

小鍋の容量をアップさせて2人用として使いやすくして、且つ軽量化を図る組み合わせです。

VASTLAND小鍋&小鍋フタを使わず、下記のパーツをプラスして使用します。

 

・ベルモント チタン深型シェラカップ 850フォールドハンドル BM339(実売 3,135円 / ヨドバシ)

 

ベルモント チタン深型シェラカップ 850ml

 

また、私はフタを1つ追加して使用しています。

そのフタはキャプテンスタッグ丸型飯盒の中フタです。(以下写真)

ただし、フタだけ使用するために丸型飯盒を買うのは抵抗があると思いますので、丸型飯盒を使用しない例については[バリエーション]をご参照ください。

 

・キャプテンスタッグ 丸型飯盒 M-5546(実売 1,700円 / Amazon)※中フタのみ使用

 

キャプテンスタッグ 丸型飯盒(右側が中フタ)

 

 

[写真]

 

ベルモント チタン深型シェラカップ 850mlは、VASTLAND大鍋の内側にピッタリ収まります。

そして、VASTLAND小鍋より容量がアップすると同時に軽量になります。

 

左側:VASTLAND大鍋にベルモント850mlを入れるところ

右側:VASTLAND大鍋のフタに丸型飯盒の中フタを入れたところ

 

左側・右側ともスタッキング状態はぴったり

 

キャプテンスタッグ 丸型飯盒の中フタは、VASTLANDクッカーの大鍋のフタとして完璧にフィットします。

 

右側:VASTLAND大鍋に丸型飯盒中フタを被せたところ

 

VASTLAND大鍋+飯盒中フタで炊飯もできますし、中フタを食器としても使用できます。

 

また、下の写真のように深型シェラカップ850mlの中にOD缶250を入れてスタッキングが可能です。

もちろんフタもきれいに閉まります。

 

 

すべてスタッキングする場合、VASTLAND大鍋にベルモント850mlを入れ

その上に飯盒中フタを乗せてから大鍋フタを被せます

 

[組み合わせ重量]

 

・VASTLAND大鍋   140g

・VASTLAND大鍋フタ  94g

・ベルモント深型シェラカップ850ml 102g

・キャプテンスタッグ丸型飯盒中フタ  52g

 合計重量      388g(メッシュケース込み400g)

 

これであれば、2人分の食器(大鍋フタ&飯盒中フタ)も込みなので許せる重量と言えそうです。
 

[バリエーション]

 

キャプテンスタッグ丸型飯盒の中フタを使用しない場合は、[1]でご紹介したベルモント チタンシェラカップ ラウンドリッド(LL) BM-447が深型シェラカップ850mlのフタとして使用可能です。

 

この場合の重量は以下になります。

 

・VASTLAND大鍋   140g

・VASTLAND大鍋フタ  94g

・ベルモント深型シェラカップ850ml 102g

・ベルモント チタンシェラカップ ラウンドリッド(LL)  34g

 合計重量      370g(メッシュケース込み382g)

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
クッカーが満足できれば、食事の準備も楽しい気分でできますよね。
参考にしていただき、少しでも軽く・美味しい山メシを楽しんでいただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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