全国都道府県を巡った旅の思い出を、時には思い出しながら県別に整理をしています。山形県の風景になります。


吹浦川 山形県遊佐町吹浦    (2017年7月撮影)
河口の海に浮かぶ二つの並んだ岩に注連縄(しめなわ)が張られ、伊勢の二見浦(ふたみがうら)になぞらえて出羽二見と呼ばれているそうです。
三崎方面    山形県遊佐町吹浦西楯
ここは、海岸の岩に十六羅漢が彫られている場所です。
十六羅漢岩
吹浦の海禅寺21代寛海(かんかい)和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と海上安全を願って造佛を発願し、1864年(元治元年)に自身は近村から酒田まで托鉢をしながら地元の石工たちを指揮、5年の年月をかけて明治元年22体の磨崖仏(まがいぶつ)を完工しました。 
チュダハンタカ尊者
左から合掌している舍利弗(しゃりほつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)、合掌している目連(もくれん)、高い所にいる釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)、右側の文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、菩薩の顔の横に獅子の横顔があります。
左からインガダ尊者、ピンドラバラダージャ尊者、ジュバカ尊者になります。
観音菩薩
左からスピンダ尊者、中央奥にナラコ尊者、右側にバナパス尊者。
左がバダラ尊者、ハンタカ尊者の頭の上は、国道345号線の方面(のりめん)になります。
ナガセナ尊者は国道345号線の方面(のりめん)によって守られています。
カナカバッサ尊者
16の羅漢に釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体あるようですが、自分は18尊者しか撮って無いですね。
釜磯海水浴場    山形県遊佐町吹浦西楯
鳥海山の伏流水が所々で湧き出す海水浴場のようです。
湧き水
こんな感じで、至るところから湧き出していました。
鳥海温泉保養センターあぽん西浜   山形県遊佐町吹浦西浜
海水の成分に似た食塩を含むナトリウム塩化物泉(食塩泉)と呼ばれる泉質のようですね。
奥の細道    山形県遊佐町吹浦
松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で、今に残る三崎の古道を門人曽良と越えたのは、元禄二年六月十六日(1689年陽曆8月1日)であった。かねて心にかけていた象潟(きさかた)を訪ねるため、前日酒田を出立したものの激しい雨に逢い
奥の細道
やむなく吹浦に一泊し、当日も雨であったが、芭蕉は象潟への期待から雨にもめげず、むかし有耶無耶(うやむや)の関があったというこの難所を越えて行ったのである。
奥の細道
タブの木など生い茂る昼なお暗いこの細道を、病弱の身ながら一歩一歩踏みしめて行った様子が今も眼前に浮ぶようである。象潟の勝景にふれる目的を果した芭蕉が再び酒田に帰るため此処を通ったのは二日後の十八日であった。
三崎峠
この日は快晴で、東には鳥海山がその美しい姿を見せ、西からは強い海風が吹く日であったという。芭蕉らは行きとは違って足どりも軽くこの峠路を通り過ぎて行ったのではなかろうか。      (説明板より)