全国都道府県を巡った旅の思い出を、時には思い出しながら県別に整理をしています。富山県の風景になります。


前田利長像 富山県高岡市古城    (2017年4月撮影)
高岡城跡の本丸跡に安土桃山時代から江戸時代初期の武将で加賀藩初代藩主の像があります。

枡形濠
高岡城は前田利家の長男である前田利長の隠居城として、1609年(慶長14年)築かれた城ですが
朝陽橋(内濠)
1614年(慶長19)5月20日に利長は死去(享年53)し、隠居城として使われたのはごく短期間であったようです。
民部の井戸と三の丸跡
その後、1615年(元和元年)の一国一城令により廃城となりましたが
池の端濠(西外濠)と本丸橋
3代目「前田利常」やその後の歴代藩主により高岡町奉行所の管理下として
中の島
加賀藩の米蔵・塩蔵・火薬蔵・番所などが置かれ
朝陽の滝
瑞龍寺、利長公墓所などとともに東に備える防御機能として、密かに濠などを維持していたようです。そのお陰で
石垣
「濠」はほぼ築城時のまま、今も豊かな水をたたえた「水濠」として残されました。
刻印
しかし、1870年(明治3)、金沢藩は高岡城跡を民間に払い下げて開拓を命じ、樹木伐採の落札者なども決まっていましたが
本丸跡
長年高岡町民の誇りであった城跡が失われてはならないと、服部嘉十郎らが公園指定の請願書を県に提出しました。
天守跡
彼らの尽力により、1875年(明治8)7月4日城跡は「高岡公園」として残りました。
本丸之井戸
水濠に囲まれた広い城跡は、人工的な手が加えられていない豊かな自然にあふれ
二の丸跡
「高岡古城公園」として四季折々に県内外から訪れる人に親しまれているようですね。
南外濠
自分が行った時も、桜の時期だったので
駐春橋
青空には恵まれなかったけど、お堀に写す桜などを見ることが出来ました。