四天王寺宝物館では、

 

令和6年 春季名宝展

四季折々の四天王寺

~絵画にみる近現代の彩り~

 

が開催されていますキラキラ

 

 

ポスターの絵は、菅楯彦さんの作品で聖霊会の様子ですね。

 

鼉太鼓(だだいこ)が大きく描かれていますラブ

 

 

この作品や生田花朝さんの作品が見られるということで、入場しました音譜

 

お二人の作品は、今まで中之島美術館で鑑賞したことがあります。

 

今回は四天王寺宝物館で四天王寺所蔵の作品を見られるということでとても楽しみでしたラブラブ

 

宝物館内は撮影不可で、作品の写真はありませんが、立派な冊子をいただきました爆笑

 

 

展示品の写真と解説が詳しくあります。

 

菅 楯彦すが たてひこ)

明治11ー昭和38年

 

大阪の古き良き風俗を伝えようと浪速風俗画を多く描いています。

 

今回の解説で知ったことは、菅楯彦さんは雅楽奏者として聖霊会などの舞楽法要に出仕していたそう。

 

昭和28年設立の天王寺舞楽協会の初代会長に就任されています。

 

昭和37年、大阪市の名誉市民第一号に選ばれています。

 

 

生田 花朝(いくた かちょう)

明治22ー昭和53年

 

大阪市天王寺区出身とのこと。

大正元年に菅楯彦に師事。後に北野恒富に師事。

 

36歳で帝展に女性初の特選、という快挙を遂げました。

 

その翌年に描いた「四天王寺聖霊会図」は花朝芸術の真骨頂といわれる大作です。

(四天王寺聖霊会図は大阪城天守閣が所蔵しています)

 

大阪天満宮、住吉大社の神事祭礼から庶民の暮らしまで大阪の風俗を多く描いています。

 

中之島美術館で撮影可だった作品キラキラ

 

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生田花朝さんの作品は優しい色合いで、私は好きですラブラブ

 

今回は「四天王寺聖霊会行道図」と「極楽門の春」でした。

 

「極楽門の春」は中之島美術館で見たことがあるような。

 

でもこうして聖霊会の日に、四天王寺で鑑賞でき感慨深いですアップ

 

(冊子の絵を撮りました)

 

桜が描かれていますね目


聖霊会は、江戸時代は旧暦2月22日、現在の暦で3月下旬頃に行われていたそうです。

 

ちょうど桜の咲き始める季節ですね。

 

生田さんの幼い頃も4月上旬に聖霊会が行われたことがあったようです。

 

 

大阪の言葉に

寒さのはてもおしょうらい

というものがあるそうです。

 

「おしょうらい」とは、聖霊会のこと。

 

聖霊会の時期は、桜が咲き始める春を感じる季節だったのですねウインク

 

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堂本印象さんの作品も何点かありました。

 

堂本 印象(どうもと  いんしょう)

明治24ー昭和50年

京都市出身

 

堂本印象さんと四天王寺のかかわりは、昭和9年の室戸台風で倒壊した五重塔の再建で、堂本さんは依頼を受けて、五重塔の初層内諸仏を描いたそうです目

 

 

昭和15年に五重塔は完成しました。

 

しかし、この五重塔を含め、ほとんどの建物は昭和20年3月13日の空襲で焼失しましたショボーン

 

 

なんともやるせない話です。

 

そこから現在見る中心伽藍は昭和38年に再建されたそうです。

 

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度重なる戦火や災害で多くを焼失、そして復興を繰り返した四天王寺の歴史を学びました。

 

春季名宝展を鑑賞することで、四天王寺の歴史や聖霊会についての理解がすすみましたウインク

 

 

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