久しぶりに京都へ。

 

七条通にある京都国立博物館キラキラ

 

 

古い煉瓦塀ラブ

 

明治28年に完成したもので、重要文化財に指定されているそうですラブラブ

 

 

そして、京都国立博物館といえば、この建物ビックリマーク

 

 

なんて素敵なんでしょうラブ

 

明治30(1897)年開館の旧帝国京都博物館本館キラキラ

 

現在、明治古都館と呼ぶようです。

 

 

免震改修等の調査のため、展示は行っていません。

 

展示は、平成26(2014)年に建てられた平成知新館です。

 

 

さてさて、今回の目的は、

 

雛まつりと人形

ー古今雛の東西ー

 

 

この特集展示が見たく、ここまで来ました音譜

 

先月の「船場のお雛さまめぐり」をきっかけに、雛人形についてもっと知りたいと思いました。
 
船場や堺で見学した旧家の雛人形ブログはこちらピンク音符
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京都国立博物館の「雛まつりと人形」展は、大正15(1926)年の特別展に始まり、毎年恒例となっているそうです。
 
私ははじめての鑑賞です音譜
 

残念ながら、展示品の撮影は不可。

 

 

今年の展示のメインは、古今雛について。

 

古今雛(こきんびな)

 

古今雛は、江戸時代後期に江戸で生まれた雛人形の名称だそうです。

 

特徴は、

・瞳に玉眼(ガラス)を入れた写実的な表情

・女雛の袖口から単(ひとえ)を大きく見せる

・豪華な天冠を添えるなどの華麗な仕立てになっている、など。

 

京都を中心とする上方でも古今雛を参照にした品が制作されたそうですが、

上方では瞳に玉眼ではなく、筆で描く目が主流だったそうです。

 

今回の展示では江戸と上方の古今雛を見比べることができました目

 

写真はチラシより。

 

 

上の写真が江戸の古今雛。

 

下の写真2つが京風古今雛。

 

京風の方が、お顔がまるっこいですねラブラブ

女雛の袖口も確かに違います。

 

ところで、

五人囃子は、江戸で盛んに飾られたそうです。

一方、上方の御殿雛飾りに五人囃子はほとんど見られないとのことびっくり

 

江戸時代の大名は、慶事には必ず能楽を催していて、江戸ではその様子をうつして雛壇に飾ったようです。

 

ちなみに、五人囃子は向かって右から扇を持って謳う者、笛、小鼓、大鼓、太鼓の順で、楽器が大きくなります!

 

 

御殿飾り雛の展示もありました。

この御殿はなんと、3つの建物がつながっていましたびっくり

 

撮影不可で自分の記憶も薄れてきたので、写真はおかりしましたお願い

京都国立博物館トラりんXより

 

中央に紫宸殿、向かって左側に車寄と小御所、右側に神鏡を祀る賢所(かしどころ)が配されています。

 

江戸後期のもので、祇園祭で長刀鉾を出す町の旧家に伝来してきた御殿飾り雛だそうです。

 

 

今回の展示で雛人形の分類名称も学びましたウインク

 

衣服や毛髪の素材、顔立ちや姿かたちによって分類するそうです。

 

立雛(たちびな)

最古の形式

 

寛永雛(かんえいびな)

初期の内裏雛

 

享保雛(きょうほうびな)

町家にはやる

 

次郎左衛門雛(じろうざえもんひな)

武家・公家用

 

有職雛(ゆうそくびな)

公家の礼式を映す

 

古今雛(こきんびな)

江戸で生まれた

今日の雛人形の源流になる

 

寛永雛や享保雛は必ずしも製作年代を意味するのではないようです。

 

それぞれ特徴があるので、名称がわかると、江戸生まれの人形とか上方で流行った人形なんて言えますね爆笑

 

船場の神宗淀屋橋本店に展示してあった小山家の雛人形。

 

「有職雛」の札がありますアップ

 

有職雛は、髪型から衣装の形式と色柄・織りまで、公家礼式の忠実な再現となっているそうです。

 

 

3月3日に雛人形を飾り女の子の成長を祈る風習は江戸時代に始まったそう。

 

本来は日常生活で生じた穢れを人形に移して祓う禊(みそぎ)を行う日だったそうです。

 

やがて子どもの人形遊びと結び、座敷に飾る雛人形へ発展したと考えられています。

 

そのような風習が令和の時代も続き、また150年以上も前の人形の数々を見ることができる機会はとても貴重ですね。

 

しばらく雛人形めぐりにはまりそうですウインク