大阪中之島美術館へ。
モネ展がはじまり、また注目されている中之島美術館です
私は、「女性画家たちの大阪」展へ。
英検が終わったら行こう!と思っていて、ずいぶん遅くなってしまいました
決定版!女性画家たちの大阪
約100年前、画家の96%は男性だったそう。
約4%の女性画家は、主に東京、京都、大阪で活躍したそうです。
そんな大正~昭和初期にかけて、大阪で活躍した女性日本画家の作品が一堂に展示されています!
59名の女性日本画家、150点以上の展示ということで、中之島美術館の大阪・女性日本画家展の決定版です
第1章 先駆者 島成園
まずは、大阪の女性日本画家の先駆者となる島成園(しま せいえん)の作品の数々。
今回のポスターやチラシのメインビジュアルになっている女性画は、島成園の作品です。
展示室を入って最初の作品が、島成園の代表作「まつりのよそおい」でした
島成園、21歳の時の文展入選作品です。
残念ながら今回は写真撮影不可で、↑の写真は1年前の日本画展の時に撮らせてもらいました。
島成園の作品は社会性のある絵といわれます。
また個性的な作品もあります。
28歳で結婚後、スランプに陥り、思うような絵が描けなかったといいます。
自画像の絵は撮影OKでした。
↓
日本画で自画像はめずらしいそうです。
大正13年という時代、32歳の自分をこのように表現した島成園。
今回、島成園の作品 31点を同時に鑑賞でき、島成園の世界をのぞくことができました
第2章 女四人の会
島成園と一緒に活躍した女性画家たちの作品の数々です。
(写真はおかりしました)
左から岡本更園(おかもとこうえん)、木谷千種(きたにちぐさ)、島成園、松本華羊(まつもとかよう)
みんなかわいらしい若いお嬢さんです。
20代前半で素晴らしい作品を描けるのですねぇ
木谷千種の作品は今まで何度か拝見しています。
今回は「浄瑠璃船」の大作をガラス越しではなく、間近で鑑賞できました
「針供養」の作品もよかったです。
豆腐に針をさして供養する様子が描かれています。
松本華羊の「殉教(伴天連お春)」も素晴らしかったぁ。
はじめてみる作品で、印象に残りました。
第3章 伝統的な絵画 南画、花鳥画
江戸時代から大阪で興隆した文人画(南画)
河邊青蘭(かわべせいらん)
融紅鸞(とおるこうらん)
など。
第4章 生田花朝と郷土芸術
大阪の歴史風俗画を描いた生田花朝(いくた かちょう)
36歳で帝展に女性初の特選、という快挙を遂げました。
その翌年に描いた「四天王寺聖霊会図」
花朝芸術の真骨頂といわれる大作の展示が中央にありました。
これも撮影不可で残念~
生田花朝といえば、「天神祭」
前回の展覧会で撮影OKでした
生根神社の夏祭を描いた「だいがく」、
難波神社の「なんば綱引き」、
など14点の展示がありました。
第5章 新たな時代を拓く女性たち
一世を風靡した女性画家たちは画塾を開き、後進の女性を育成したそうです。
そうした門下生たちの作品が第5章で展示されていました。
撮影はすべてOKでした。
「殉教者の娘」
船場商家の娘さんで、木谷千種の門下生。
22歳で病死という短い人生で残した作品です。
下の「化粧」が遺作だそうです。
西口喜代子「淀殿」
橋本花乃「七夕」
着物の図柄や色が様々で、女性の視点で描いた作品と説明がありました
約150点、みごたえいっぱいでした
写真撮影ができないので、自分の目に焼き付けようと2時間くらい滞在しました
混んでおらず、鑑賞しやすかったです
たくさんの人がチケット売場に並んでいます。
これ、ほとんどモネ展に行く人と思います。
モネ展は5階の展示室。
女性日本画展を鑑賞した後、5階の入口まで行ってみました
あなたはモネに包まれる。
ですって
入口前のパネルです。
お~
さすが、モネ展。
東京でも大評判だったモネ展
これはみんな観たいですよねぇ。
混雑して当然です
次回はモネ展に来ます~
「女性画家たちの大阪」と「モネ」の垂れ幕が同時に見られるのもあと数日です。
「女性画家たちの大阪」は、2月25日までです。
ご興味のある方は、お急ぎくださいね~。
ちなみに女性画家展の半券提示で、モネ展は100円割引になるみたいです