FMやまと  スマイル♪内のコーナー
【リーディングワールド
     ~朗読の世界へようこそ~】
毎月テーマを決め、詩を朗読しています。

今月は、屋外に出て過ごすのが、
気持ち良い季節到来ですよね。
緑は青々としていて、花も彩り、
空や雲など・・自然を肌で感じたい季節。

そこで、今月は「花鳥風月」をテーマに
詩を選んでいます。

今日、朗読した詩は、こちら。

夕日  / 大関松三郎

夕日にむかってかえってくる
川からのてりかえしで
空のはてからはてまで もえている
みちばたのくさも ちりちりもえ
ぼくたちのきものにも 夕日がとびうつりそうだ
いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた
それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ
遠い夕日の中に うちがあるようだ
たのしいたのしいうちへ かえっていくようだ
あの夕日の中へかえっていくようだ
いっちんち よくはたらいたなあ


大関さんは、 
農民の心や自然を詠った作品が多いが、
この詩の主人公も、農民。
1日たっぷり働き、
本当に体を動かせないほど疲れ、
何とか足を一歩ずつ出しながら、
家へ帰るとき、素晴らしい夕日が見える。
1日の疲れを吹き飛ばすほどの素晴らしい夕日。

こんな風に、1日を締めくくれたら、最高おねがい

沢山働いて、体は疲れきっているけど、
その疲れがどこかにいってしまうような夕日を見られる。
疲れているからこそ、より夕日の素晴らしさを感じるのかもしれない。 

自然は、そこにあるだけなのに、
こんなにも私達の心を軽くしてくれる、
元気をくれて、明日への活力となる。
本当に素晴らしい照れ

あなたも、目に焼き付いた夕日、
忘れられない夕日がありますか。

私もあります。
言葉が出なくなるほどの夕日。
息をするのも忘れてしまうような・・
というと少し大袈裟かもしれませんが、
そのような夕日を見たのを思い出す。

オレンジ色と、空のブルーと、
そして、陽が暮れていく濃い夜の色が少~し混ざり、とても幻想的でした。

今回は、この夕日を思い出しながら、
朗読しました。

これから、あと、何回、いや何十回なのか、
何百回なのか分からないけど、
心を洗ってくれる、明日への活力になるような夕日を見ることができるんでしょう。

こういう時間を、大切にしていきたいですね。
そんなことを感じた詩でした。

また、この詩を朗読しながら
自然の有り難さを感じ、
じーんとしちゃいました。
この詩を朗読できて、嬉しかった。

さて、あなたは、
この「夕日」から、
どんな事を思いますか。


江ノ島の夕日。

沖縄  北谷での夕日。