見守りにつながるご近所さんとのお付き合いは大切にする | アラカンからの『安心暮らしのつくり方』

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高齢になっても住み慣れた環境で安心して暮らすためのヒント集

「高齢者の見守り」。テレビなどでもよく言われます。見守りによって認知機能の低下や鬱などの体調の変化や家内での転倒などに早く気づいてもらえるなど利点は沢山あげられます。テレビの見守りの特集でもよく語られるところです。

家族の見守りがある方はちょっと横に置いといて、ここでは、おひとり様高齢者や高齢者夫婦に絞ります。

昨今行政も見守りに関するいろいろなサービスを提供しているし、民生委員の方々も定期的に様子伺いの訪問をされてます。でも、どちらもずっと見てくれているわけではないんですよね。高齢者は、病気で突然倒れる、転倒するなど緊急の事態が起こりえます。毎日なにがしかの見守りがないと実際のところ安心な暮らしとは言えないのではないのかなと思うのです。

 

母が住んでいたところの行政は独居高齢者を対象に緊急SOSボタンで知らせる見守り機器を無料で家に取り付けてくれました。私は密かに(表立っては言ってません。)倒れた場所が離れていたらSOSのボタンを押すことは出来ないし、ほんとに役に立つのかなと思っていたのですが、それが現実のものとなりました。母が転倒した場所は見守り機器から離れた場所でした。一晩中だれにも発見してもらえず私たちに連絡することもできず朝を迎えました。

母を発見してくれたのはお隣さんでした。普段からいつも母の様子を気にかけてくれていたからこそ、「いつもと違う」異変を察して母を発見してくれました。この「いつもと違う」を感じてもらえる関係性を築けるのはご近所さんなんだと思います。

自分が高齢になっても安心して暮らすには、地域で共に暮らすご近所さんとのお付き合いを大切にすることが一番かなと母の体験を通して感じます。

 

ご近所さんとのお付き合いは出来るだけ早くから始めたほういいだろうと思っています。ご近所さんならだれでもいいというわけではなくいい人悪い人、気が合う人会わない人様々ですから。ゆっくり時間かけて関係性を築いていけば「いつもと違う」異変に築いてくれる関係性が出来るのではないでしょうか。お付き合いは少しハードルが高いと感じるなら、まずは笑顔で挨拶から。ご近所さんの顔を覚えて、覚えてもらう、そこからはじめればいいのかなと思います。