今回がシリーズ2回目となる『魚図鑑』。
シリーズ名的に日淡でなくてもいいかと思ったので写真がたくさんあるグッピーにしました。日淡ネタを期待していた方、すみません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211016/03/osakanabaka2021/ed/1f/j/o0809108015016464641.jpg?caw=800)
和名
グッピー
学名
Poecilia reticulata
全長
オス:3.5cm、メス:5cm
分布
ベネズエラからギアナにかけての南米。日本では沖縄・小笠原諸島と日本各地の温泉地で定着している。
特徴
オスとメスで性的二形が著しく、大きさはメスが大きいが、彩りはオスが美しい。
メスの形はメダカやカダヤシに似ている。野生種では薄い褐色の体に、透明な鰭を持つ。オスではメスよりやや細身ながら、ほぼ同じ形であるが、背びれと尾びれが大きく広がる。特に尾びれは後端が不規則な形の旗のように広がり、また、胴体の側面と尾ひれに青や赤など様々な色の模様が出て、一部は金属光沢を帯びる。これらの斑点は個体変異が大きく、親子兄弟でも違ったものが見られる。
観賞用に改良された品種が多くある。品種により様々であるが、野生種より大柄で、鰭がより広がるものが多い。また、それらではメスにも尾ひれなどに若干の模様が出ることが多い。
飼育難易度
★☆☆☆☆
繁殖
オスの尻びれはゴノポディウムとよばれる管状の交接器になっていて、これを使ってメスと交尾して繁殖する。卵胎生。
その他
改良品種は尾びれの形、体色などに様々な形質の種類がある。
●体色
①ノーマル ②ブラオ ③ゴールデン ④アルビノ ⑤タイガー
など
●ヒレの形
①ライヤーテール ②デルタテール ③ファンテール ④ダブルソード ⑤トップソード ⑥ラウンドテール ⑦ピンテール ⑧リボン ⑨スワロー ⑩メラー
など
●体の色彩と模様
①プラチナ ②メタル ③コブラ ④タキシード ⑤ギャラクシー
など
グッピーこれほどまでに形質に変異があるので、美しい個体を作るためには遺伝的背景を考慮する必要があり、その辺の工夫に凝るときりがない。それゆえ、「熱帯魚飼育はグッピーに始まりグッピーに終わる」とも言われることがある。
我が家では父が10年ほど前からグッピーの品種改良を始め、僕自身も自宅近くの親水公園で捨てられたグッピーを捕まえたことをきっかけに6年ほど前から品種改良を始めた。グッピーは繁殖させるのは簡単だが品種の固定化をするのは難しいので、やっていてとても楽しい。