イセエビと聞くと、
名前から三重県が漁獲量日本一かと思われがちですが、
実は、
イセエビの漁獲量日本一は千葉県なのです!!
今回は、太東漁港で漁師を営む渡辺敏行さん敏光さん親子の
太光丸に乗せていただき、
5月・8月~10月に漁期を迎えるイセエビ漁に密着させていただいた時の話を振り返ります
(2012年取材)
イセエビ漁は、エビ網という漁具を使って行う刺し網漁が一般的ですが、
古くからイセエビ漁が盛んだった太東で使うのは、
テグスを用いた五寸目の刺し網
網の下に重りが点々と付いていて水中で立つ形になるので、
網でグルリとイセエビの住処である岩礁などを囲み、
夜行性のイセエビが岩陰から出てきたところを捕まえる仕組みになっています
太東ではイセエビ漁をする全ての漁船が昼の13時半に一斉にスタートして網を掛け、
夜中の1時ピッタリに引きあげに出ます
この日は風が強かったので、1時半に出船した船は2隻で、
網がもみくちゃになったりゴミが引っ掛かるのを防ぐために、夕方4時半には網を上げに出ました
親子船、素敵ですねぇ
よくケンカもするみたいですが、背中がそっくり
ポイントに到着すると、
お父さんが船を操り息子さんが網を入れていきます
網を仕掛けた場所等、
全てノートに書き込んで分かるようにしてあるので
網を引きあげる時もこれをもとにして船を走らせるのだそうです
家宝のノートですね
夕方、網を引きあげる時には風が強くなっていたので
波をかぶりまくってここから画像は撮れなかったのですが、
大きなイセエビがかかってくれていました
ここで使われている網の目が、
他で使われているエビ網に比べて大きく出来ている為
大型がそろっているのが特徴で、
この時期太東のイセエビは1kgあたり5500円程で
漁協におろされている最高級品なのです(2012年取材時)
高く取引されるからと、
小さいのをやたらに捕獲してしまわない様、網目を五寸目にしている太東漁港
最高の食材は最高の状態で食べてもらいたい。
目先の儲けよりも、納得いく状態を維持していく為に尽力する。
水揚げ日本一の千葉県ならではの心得なのでしょうね…
納得の日本一です
次回は、
案外知られていないイセエビのオスメスの見分け方のお話しです♪
お楽しみに
MAMI★