漫画を買いに日本橋へ行った。

オタロード周辺を歩いていると、若々しい女性が話しかけてくれた。

「この辺よく来られるんですかー?
お兄さんもアニメとか好きー?」

初対面の一言目にアニメ好きかの質問。
普通なかなかないよね。
さすがオタロード。

『あ、この辺雰囲気が好きなんでたまに……。
今日は漫画を買いに来ただけなんです。』

リフレとかの客引きなので、ぱこぱこ頭下げながら質問にだけ答えて通り過ぎた。


のだが。


「え、何の漫画ー?
私、東京喰種読んでて〜。」

付いてくる。
横を一緒に歩いてくれる。
接客熱心。

わいも最近ハマってた漫画だったので、不覚にも話に花が咲いた。

それにしても結構歩いたような。
客引きじゃないんかな。


あれれ。

これって、もしや……。


逆ナン?


えーどしよどしよー。
こういうときどう振る舞えばええんかなー。
る〜る〜るるるるる〜。


「もうすぐ着くんで店内だけでも見てってー笑」


デスヨネー。


何ほんのちょっと期待してたんだよ。

そんなことより断らないと。
テンパってとりあえず横にあるお店を指さした。

『あ、ちょっとここ寄るんで、ごめんなさい!』

ほんで気づいた。

ウィッグ専門店。

店先に派手な色のコスプレ用ウィッグたち。


っべー。

マジやべぇ。


この顔でコスプレイヤー。

へんてこ勘違い滑稽人間。


「えー、意外ーwwww
じゃこれだけもらっといて!」

ビラをわたされる。
わろてるやん。
恥ずかしいけど、断腸の思いで入店。

女性客しかいない。
恥ずいよー。

数秒粘って、退店。


あざっした。