こんにちは、韓国語スタッフみさです!

今日は、武士道の死生観について考えてみました。

 

 

 

毎年8月15日(終戦記念日)が近づくと、

テレビ番組では終戦記念の特番が組まれたり戦争ドラマが放映されます。

 

私も幼い頃から当たり前のように毎年目にしてきましたが、

20代半ばになってやっと大きく日本人として感じるものが生まれました。

 

もっと日本の歴史について、民族精神について学ばなければならないということです。

 

終戦記念の特番やドラマを見て感じていたのは、

 

・戦争はダメだ

・亡くなった方々が可哀そう

・昔の方々はすごく苦労されたんだな

 

というものでした。

 

結果的に「戦争はダメ」という思いにたどり着いていたのですが、

 

現代の我々が改めて考え、学ばなければならないのは、

当時の日本兵たちが日本のためにどういう思いで亡くなっていったのか、

またその思いはどういう精神のもと生まれたのか、

といった背景ではないかと近頃私は思います。

 

よく神風特攻隊を自爆テロと同一視されることもありますが、

これは大きな誤りです。

 

それは「死生観」に対する根本的な考えが異なるためです。

そして、日本人には「武士道」が大きく影響していると思います。

 

国際関係が激しく変化するいま、必ず過去を振り返り

一人一人に対応力が求められる時代が遠くない未来に訪れると感じます。

 

「武士道」というものは、私のような素人が少し文献に触れただけでは語れない、

とても奥深いものです。

 

ですが、日本人として日本文化を伝える仕事に携わっている者として

学び続けていく必要性を感じ、ブログを通して個人的な意見ではありますが綴りたいと思います。

 

 

「武士」自体は明治維新とともに消えてしまいましたが、

カタチを失っても残り続けたのが「武士道」であると思います。

 

それを特に窺えることができるのが太平洋戦争ではないでしょうか。

 

敗戦直前、

もう勝ち目のない戦だと殆どの者が分かっていたといいますが、

そんな中なぜ特攻隊は敵軍に突撃し一般市民は自決したのか。

 

これは単に「天皇」のため、そしてよく諸外国に評価される「軍国主義」のために

命を落としていったのではないと思います。

 

だって今の私たちがいくらそういった教育を叩き込まれたからといって

いざ同じ行動がとれるか?といわれると、私には到底できる気がしません。

 

そこには、「死生観」が大きく影響していると思います。

 

現代の一般日本人が普段感じることのできない死生観です。

 

 

現代の若者の生き方の特徴として

 

・私欲のために生きる

・金銭第一、どう稼いでどうかっこよく生きるか

・仕事は生きるために仕方なくする

 

ではないかと思います。

 

もちろん、目標や目的を持って仕事をしているとしても、

それは自分のため、すなわち個人の利益にのみ視点を置いているのが大多数ではないでしょうか。

 

これは大きく個人主義に傾いているものであると思います。

そして、武士道的生き方とは正反対です。

 

ここで、武士道の「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」の意を簡単に見返してみると、

 

「義」…人間としての正しい道、正義を指すものであり、武士道のもっとも厳格な徳目

「勇」…義を貫くための勇気。勇気といっても、わざと危険を冒して討ち死にすれば単なる犬死に

「仁」…人としての思いやり、他者への憐みの心

「礼」…仁の精神を育て、他者の気持ちを尊重することから生まれる謙虚さ

「誠」…言ったことを成すこと

「名誉」…名を尊び、自分に恥じない高潔な生き方を貫くこと

「忠義」…主君に対する自発的かつ絶対的な従順

※武士は主君の奴隷ではなく、主君の間違った考えに対して本物の武士は命をかけて自身の気持ちを訴えた

 

以上のような武士道精神は、現代の日本には薄れていると思います。

 

ですが、終戦前の日本人にはこの精神が強く宿っていたのではないでしょうか。

 

決して、天皇や軍国主義という言葉だけでは片付けられない

このような日本独自の死生観があったからこそ、決意を持って死と向き合えたのではないでしょうか。

 

これはイスラム国(IS)の自爆テロとは異なるものです。

彼らの死生観は「死んで極楽」、すなわち「死」して幸福が得られるというものです。

 

ですが先述した「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」から窺えるように、

武士道では「どう自分の命を全うし生きるか」という「生」に立った死生観なのです。

 

私は最近になって日本人の死生観について意識するようになり、

この武士道的精神は現代の我々にとって必要であると思います。

 

最後に、神風特攻隊の遺書をまとめた動画があったのでご紹介したいと思います。

 

 

 

 

一言で「国のために亡くなった」、

ですがその根本的なところに

大切な者を守るため、「最後まで自らの意志を貫徹する」という

決意の精神がしっかり備わっていたということではないでしょうか。

 

敵国に辱めを受けるほどならば、自ら命を絶つべしと一般市民も多く自決しましたが、

幼い頃の私にはなぜ自ら命を絶つ必要があるのか、降参すればよいではないかと疑問でした。

 

いまになってやっと理解できました。

 

もちろん、このような死生観には賛否両論ありますが、

善い悪いで判断するものではないと思います。

 

ですが、日本人として今一度、我々が見直していく必要があると感じます。

 

 

 

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みさ

 

 

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