ししどといえば、最近ではシシドカフカ(笑)であろうが、やはりジョーさんである。
今朝の「朝日新聞」の訃報記事には、小林旭主演の「渡り鳥」シリーズや赤木圭一郎主演の「拳銃無頼帖」シリーズなどで、敵役としての地位を築いた、と紹介されている。確かに主役を輝かせた脇役として素晴らしい俳優だったことに異論はないが、主演作品もある。
拙者が知る限りでの代表作は1963年公開の「野獣の青春」か、1967年「殺しの烙印」で、いずれも鈴木清順監督作品。
「野獣の青春」は白黒画面に突如真っ赤な椿の花が咲くといったシーン(名画座では既に色褪せていたが)、「殺しの烙印」ではジョーが炊き立てのご飯で陶酔するといったシーンが記憶に残っているが、もう一度観たいなぁと思う。
やっぱり気になるのが「殺しの烙印」
どんなストーリーなのかというと「殺し屋がランキングされ、すべての殺し屋がナンバー1になろうとしのぎを削る世界。ナンバー3の花田五郎(宍戸錠)は、ナンバー2を倒したものの、彼をナンバー2の座から蹴落とそうとする殺し屋たちの追撃を受ける羽目になる。挑戦者をすべて倒した前に最後の敵として現れたのは、正体不明の伝説の殺し屋ナンバー1だった。
脚本が具流八郎で、鈴木清順、大和屋竺、木村威夫、田中陽造、曽根中生、岡田裕、山口清一郎、榛谷泰明の共同って(笑)
この作品のDVDには瑕疵があるらしいので、渡辺武信著「日活アクションの華麗な世界」を読んで、ジョーさんを偲ぶこととするか、、、