房仙会の青木美保です。

10月は9月に引き続き昇段試験課題のレッスンです。
10月は9月のお稽古より細かなところも仕上げていき、作品として完成させます。
試験課題ですから、ヒヨッコ講師は必死です。

必死すぎるのか、レッスンは3時間半もかかり、これでは習う人も疲れてしまうなと申し訳なく思いました。
14文字あるとはいえ、お一人に対して3時間半は長すぎです(^^;)。
2回レッスンしたので、2回目は少しでも短くしようとは考えたのですが、なかなか上手くいきませんでした。

ただ、14文字を一挙にしたためか、普段の臨書課題のレッスンではあまり気がつかなかったその人の書き癖や、できないことにかなり気がつくことができました。
試験課題は文字数も多く、筆使いを様々に組み合わされて芸術作品として現すので、これまで学んできたことの習熟がより露わになります。
学んだことの総決算です。

癖や間違えた書き方は、ドンドン説明していきますが、すぐにどうしても直せない部分もあります。
出来るようにお稽古を積み、書けるようになってもらうしかなく、レッスン後は頑張って!と思うばかりです。
今後のレッスンでは、お出来にならないことが出来るようにお教えしなければと強く思います。

試験課題をお教えする経験をして思ったのは、教える側も本当に一生懸命で、それでも書くのは教わる側で、教わる側が書くしかないということ。
我が師匠も「自分で書くしかないのよ」とよく仰いますが、その通りだわと思った瞬間がありました。
教わる側、教える側の両方を経験することで、自分の学びが深まるのを感じます。

書道は、段位が全てではないことはよく分かっていますが、合格は単純に嬉しく、今後のお稽古の励みになります。
だから挑戦された方には、試験には合格して欲しいです。
教わる方も教える方もベストを尽くしましたが、試験発表の12月はドキドキです。
合格されていますように!(祈)