あなたの手紙に寄せて

 

病気と闘うあなた

あなたの手紙は誰よりも切実でありながら

僕はどうすることもできない

 

静かな病室で

窓から見える風景はどんなふうにみえるのだろう

 

あなたのつらい痛みを わかってあげられない

日々続く 療養生活

安易な希望の詩は書けない

僕の文章であなたを傷つけるかもしれないから

 

ただ言えることは

病室に飾られた花を見て

美しいと想うあなたの心を

 

神様は決して見逃されないだろう

紫陽花の花は咲き続ける

あなたに寄り添いながら

そっとささやく

あなたの心は美しいと

 

              三好 弘泰