通算二十日目の朝9時。岡寺から長谷寺まで歩く。距離は12キロ。

桜井駅から安倍文殊院までの5キロは緩やかな下り坂で、1時間かかった。

歩いている途中に地元のお年寄りから声をかけられた。西国巡礼だと気づいたそうで、励ましのお言葉をいただく。次の長谷寺で満願だというと、そういう人に声をかけたらご利益を分けてもらえるかも、と笑っておられた。

朝10時、安倍文殊院に立ち寄り、お参りする。文殊菩薩群像に圧倒され、長い時間お姿に見とれてしまった。

11時から再び歩く。桜井駅前でパンを買って食べる。ここからあと6キロだ。朝倉駅からは緩やかな登りになる。といっても体への負担は軽く、むしろゴールを目指して歩いているという気分にさせてくれる。

13時すぎに初瀬の参道口に着く。ここで長く休憩を取り、呼吸を整えて長谷寺へ。

いつもは観音経を読むのだが、最後ということで 開経偈、般若心経、観音経を読んだ。読経後に本堂前の舞台で休む。風が気持ちいい。観音様がゴールを祝福して下さっていると思い風にあたった。

帰りの参道で一人、焼餅とお茶でお祝いとする。

 

さいごに

通院しなくて良い程度の病気を治療中だが、弱くなっていた気持ちをこの巡礼で鍛えることができた。克服できる気持ちさえあれば人生は悲観せず楽しく暮らせる。この気持ちを今後も持ち続けたいと思う。