木馬亭で「電気浪曲の会」開催!
6/10(土)にiPadを用いた浪曲の会を浅草木馬亭で行います。名付けて「電気浪曲の会」です。
私は三味線の音をサンプリングしてiPadで浪曲を演奏して(一種のカラオケとして)楽しむ方法を開発しました。アマチュア浪曲師は身近に三味線を演奏する人がいなくて、練習や公演に苦労しますが、iPad浪曲は一つの解決になります。またワシントン条約により材料が輸入できないため三味線を制作しづらくなっていますが、例え未来に三味線が絶滅しても浪曲を続けることが出来ます。
このシステムを気にいって島根県松江で「iPad浪曲愛好会松江」を立ち上げて活動されている安部さんが、今回木馬亭を借り切って会を催します。私は「未来浪曲」代表としてこの会に協力しています。なんとサンプリング音源の元になった三味線を演奏している沢村豊子師匠(本物)に競演して頂けます!ゲスト口演は玉川奈々福さんです。楽しみです。
かつて浅草において「電気」は「未来」の象徴でした(「電気館」や「電気ブラン」などに命名)。今回の会は未来志向の浪曲の会として、浅草の歴史に残るでしょう(?)。皆さんぜひこれを目撃して下さい。木馬亭で実際にiPad浪曲で唸ってみたいという方も歓迎していますので、ご連絡を頂けると幸いです。
「電気浪曲の会」
料金:1,000円
日時:平成29年6月10日(土)
13:00〜15:00
場所:木馬亭
東京都台東区浅草2-7-5
tel 03-3844-6293
主催:iPad浪曲愛好会松江
安部重利(代表)
tel 080-1641-6753
sghr-abe@ms6.megaegg.ne.jp
協力:未来浪曲
出演:安部重利
口演「石松代参」
iPad曲師:安部浩子
iPad浪曲愛好会松江会長
松江出身
広沢虎仁(とらひと)
口演「お蝶の焼香場」
iPad曲師:新九狼
虎造節保存会
泉佐野出身
(第二回虎造節大会優勝)
新九狼(しんくろう)
講座「iPad浪曲講座」
未来浪曲代表
23世紀出身
(第四回虎造節大会優勝)
<ゲスト参加>
玉川奈々福
口演「お民の度胸」
曲師:沢村豊子
日本浪曲協会理事
横浜出身
第四回虎造節全国大会で優勝!
出場者13人、うち初出場7人。観客の方も5~60名ほどいて、
和気あいあいとした会でした。
参加者からいい回だったとの感想もちらほら聞かれました。
運営の方、大変お疲れ様でした。
今回、出場4回目の新九狼さん(私)が優勝しました!
下のファイルは私の予選と決勝の様子です。
予選「石松の最後」
決勝「お民の度胸~石松の最後(つづき)」
予選では失敗していますが、決勝は比較的声が出ています。
これまで本番ではなぜか声がでないという謎に悩まされましたが、
やっと練習でやっている感じで声を出すことができました。
アラはありますが、楽しく演じることが出来ました。
この声は実はプロの審査員の方には評価されませんが、私自身は
虎造師匠の声を出すこと自体に興味があるので、仕方がありません。
今回、初出場の方々も皆さん上手にそつなくこなされていたように
思います。比較的若い人の出場もあり、今後も盛り上がっていく
ことを期待しています。私も負けないように頑張ります。
今回から新たに事務局長になられた方が、普段のメール対応や当日の
司会も頑張って頂いて、気持よく会に参加できました。
しばらく不参加で今回復帰参加された方がいる一方で、今回から
大会に距離を置かれた方もいらっしゃいました。
今後の虎造節保存会の行末を見守っていきたいと思います。
日本初iPadによる浪曲会in松江盛況
記帳していただいた人数から計算すると、合計約130名ほどのお客さんに来ていただいたそうです。席に座れないお客様は、びっしりと両側の階段通路に座布団を敷いて、座っていご鑑賞いただきました。集まって下さったお客様には本当に感謝の思いでいっぱいです。
会はまず地元安部さんのご挨拶のあと、私が「iPadで浪曲をやろう」と題してiPad浪曲講座を行い、お客さんにも実際にiPadで演奏してもらい、その後3名による浪曲口演をしました。ちなみに我々3名はメガネを虎造ルックで統一しました。笑い声や、待ってました!日本一!とかけ声のかかる、大変暖かい雰囲気の中での公演でした。私達も一生懸命口演しました。
浪曲自体はまだまだ未熟な面がありますが、iPadを使った浪曲という画期的な試みを面白いと感じて下さった方がたくさんいらっしゃったので、大変嬉しく思っています。年配の方だけでなく、若い新聞記者の方も、演奏や映像の工夫などとても面白いと直に伝えてくださったのが印象的でした。
このような盛況な会になったのも、ひとえに安部さんの熱意と努力の賜物だと思います。また私と一緒に、大阪から友達を連れて駆けつけて下さった宮田さんにも大変助けられました。そして当日、何から何までお手伝いいただいて、素晴らしい祝賀パーティまで開いて下さった安部さんのご家族、友人の方々には本当に頭の下がる思いです。
その晩は街に繰り出して盛り上がり、次の日は安部さんにご案内いただいて、皆で島根観光をいたしました。一生忘れない思い出になりました。
早速、翌日の「山陰中央新報」朝刊に記事が載りましたので、こちらに掲載させていただきます。(今回、芸名だと記事に書かれないということがよく分かりました・笑)
今後、茨城県筑波市で会を開催しようというお話もあります。iPadを使った浪曲の楽しさを一人でも多くの方にお伝えできればいいなと思います。
未来浪曲〜日本初iPadによる浪曲会 in 松江〜
以前言っていたiPadを使った浪曲の発表会を、9月28日(土)に島根県松江市で行うことになりました。題して『未来浪曲~日本初iPadによる浪曲会 in 松江~』。虎造節の基本構造についての解説、iPadを使った浪曲伴奏のレクチャー、虎造マニア3人による浪曲実演を行います。下に公演チラシと概要を載せておきます。
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未来浪曲
FUTURE RO
~日本初iPadによる浪曲会 in 松江~
料金:無料
日時:平成25年9月28日(土)
第一回 13:30~15:00
第二回 15:10~16:40
(入れ替え制、各先着50名)
場所:松江市市民活動センター
504研修室
松江市白潟本町43番地 スティックビル5階
TEL: 0852-32-0800
公演問合せ:安部重利(あべしげとし)
EMAIL: sghr-abe@ms6.megaegg.ne.jp
出演:宮田明仁(泉佐野) 虎造節全国大会優勝者
演目「追分宿の仇討ち」
”この落ち着きはダテじゃない”
新九狼(大阪) pod浪曲の開発者
演目「石松金比羅代参」
”緻密な語りにシビれてしまう”
安部重利(松江) 松江発表会の企画者
演目「石松三十石船道中」
”ほとばしる情熱にヤケド注意!”
「浪曲をやりたいな。でも三味線を弾く人がいない…。」
プロでない浪曲愛好家の多くが抱える悩みです。でも大丈夫。これからの時代はiPadが優秀な曲師になります。二代目広沢虎造の浪曲を分析して、iPadで三味線伴奏する方法を開発しました。iPadがあれば誰でも手軽に浪曲の練習、実演ができるようになります。
今回この画期的な方法を用いて、虎造マニアの三人が日本初のiPadを使った浪曲の実演会を行います。虎造節の基本構造について解説し、iPadを使った浪曲伴奏のレクチャーも行います。未来の浪曲の姿に驚いて下さい。日本の大事な芸術文化を未来に継承していくことが私たちの願いです。あなたもこの機会に浪曲の楽しさに触れて、「未来浪曲」をはじめませんか。
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先着順ですので、興味のある方はお早めに会場にお越しください。我々一同、お客さんを最大限楽しませようと、練習・打ち合わせを重ねています。少しでも多くの人に、新しいやり方で浪曲をする楽しさをお伝え出来たらいいなと思います。
iPad浪曲東京練習会
お二人とも以前pod浪曲を購入していただいたのですが、やはり解説書だけで一人で一曲弾きこなすのは難しかったようです。節演奏のタイミングやつなぎ方、啖呵演奏の仕組み等を理解していただくには、実演をお見せするのが一番でした。
解説の後、実際に節に合わせた演奏練習を始めるとだんだん熱がこもり、お二人とも熱心に練習に取り組まれました。最終的に歌詞つき演奏譜を見ながら口演演奏ができるようになられました。中村さんは、施設などでよく三味線無しで浪曲口演されているそうなので、これで演奏付きで回れるようになればいいなと心から応援しています。
練習後、タクシーで文京区白山の蓮華寺へ向かい、虎造師匠のお墓参りをしてきました。お墓は虎造師匠自身が先祖累代のお墓として建立されたようです。お寺の方に墓所の位置まで親切に案内していただきました。盂蘭盆に虎造師匠のお墓をお参りできて大変良かったです。
実は今回も行きのタクシー内で浪曲の話題になり、今回iPadをいじりながら一節うなったのは私、新九狼さんでした(笑)。
日本初のiPad浪曲練習会
今年の虎造節全国大会でpod浪曲(iPod touchやiPadで浪曲の三味線伴奏をするシステム)を紹介させていただいたところ、購入して使いたいという方が何人かいらっしゃいました。購入してくださった方の中に使用説明会・練習会を開いて欲しいという声があり、第一回練習会を大阪梅田のカラオケボックスで開催させていただきました。参加してくださったのは、虎造節全国大会優勝者である大阪の宮田さんと島根(!)の安部さんです。
まず虎造節の基本構造を解説し、それにpod浪曲のボタンがどう対応しているのか説明し、次に基本的な5種類の節を二人がペアになって片方が節をうなり、片方がiPadで伴奏する練習を行い、最期に節と啖呵と伴奏を一人で5~10分ほど実演してもらいました。お二人共熱心に取り組んでくださり、とても充実した時間になりました。
このあとタクシーで森の石松が三十石船に乗り込んだ八軒家浜へ向かいました。ここで素晴らしい瞬間がやってきます。タクシー内で運転手さんに我々が浪曲仲間であることを話して浪曲の話題をしているときです。安部さんが思わずこうやるんだとiPadを取り出して一節唸られたのです。こういう時がくるのを待っていたのです!手軽に誰でもどこでも浪曲をやってもらうという私の夢が実現しました。
新旧の八軒家浜を訪れた後、「飲みねぇ、飲みねぇ、お、寿司を食いねぇ」とか言いながらお寿司をいただき、安部さんの地元松江と宮田さんの地元泉佐野で、ぜひiPadを使った発表会をしようということになりました。これはもう実現間近です。素晴らしい記念すべき日となりました。
第三回虎造節全国大会の報告(3)
例年のごとく、私は全員を落ち着いて聴いていないのですが、
確かにおやと思う部分もあったかもしれないですね。
また結果として優勝者が二人になったようですが、
実は盾も最初から「日本一」が二つ(だけ)用意されていました。
審査結果に対する疑問は第一回のときから聞かれます。
それが原因で二回目以降出場を取りやめた方もいらっしゃいます。
出場者のリピート率を高めたいなら、このあたりは一度考えた方が
いいかもしれないですね。(何が原因かは何となく分かります。)
私としては、審査結果はあまり気にせず、年に一度の虎造愛好家の
皆さんとの交流の場、お祭りとして楽しむようにしています。
大会はどうあれ、発声修行はまだまだこれからですしね。
東京は桜も見頃で、いずれにしても楽しい虎造祭りでした。
第三回虎造節全国大会の報告(2)
内容がどうだったかは皆さん判断してください。
これが今回の私の口演です。
https://dl.dropbox.com/u/98941726/torazo01.mp3
いつもホールでマイク通すと発声がよく分からなくなるんですよね。
練習ではこんな感じです。
https://dl.dropbox.com/u/98941726/torazo02.mp3
虎造師匠のお手本です。
https://dl.dropbox.com/u/98941726/torazo03.mp3
参考までに、平成の虎造さん(第一回優勝)の同日の同じ演目の口演も。
https://dl.dropbox.com/u/98941726/torazo04.mp3
よく考えると、私のことをいいと言ってくれた人は皆私のリハーサルを聴いた人でした。
リハーサルは良かったのに、本番やっぱりずっこけたんでしょうw
私自身の収穫としては、明らかに発声が進歩したことと、 皆さんの前で
pod浪曲の紹介ができたことです。
山田二郎さんのトークコーナーで紹介させていただきました。
pod浪曲を実際に使いたいという方が何人もおられて、その後購入して頂けました。
収益の一部は虎造節保存会に収められます。
気軽に浪曲を楽しむ人が増えるといいですね。
第三回虎造節全国大会の報告(1)
前回より1年半ぶりです。
とにかく大会が三回続いたことはすごいことだと思います。
準備に奔走された会長はじめ皆さま本当にお疲れ様でした。
今年は優勝者二名でどちらも初参加の方でした。
一人は長野出身の古田さん、もう一人は静岡出身の松村さん。
ご年配の古田さんは小さい頃から浪曲に親しまれていたそうで、
とても素朴ないい節回しをされていました。
お若い松村さんは独自の練習法で培ったという野太い声が特徴的でした。
松村さんはこぶしを一切省いていましたが、本人曰くこぶしはよく分からないとのことでした。
今年も新たな才能が発掘されましたね。
前回より参加者、観客者ともに増えて良かったです。
澤孝子師匠は毎回顔をみると励ましていただけて嬉しいですね。
今回優勝者の古田さんがDVDで私の口演を何十回も見たとのことで、
ご夫婦揃って何度も褒めていただいたことが印象的でした。
曲師の方や、音響担当の方など個人的に私が良かったと言ってくださった方が
何人かいたので、私としては大変嬉しく思っています。