11月13日の第三回松山勘十郎特別公演「松山勘十郎大当」において、

久しぶりに歌舞伎ブラザーズが揃う。

そこで、皆さんには兄弟達の事をもっと知ってもらおうとこの記述を残します。


時は1984年4月。

13日の金曜日に生まれた松山勘十郎は新潟県南蒲原郡田上町の山中で育つ。

異端を嫌う両親により顔の隈取りを徹底的に塗り消され、心に闇を抱えて生きる。

翌年9月には長女・華名姫が生まれる。

それから次男・忠之輔、次女・みゆき、三男・大之輔、

四男・かずのすけ、五男・篤之助がそれぞれ誕生。

立て続けに生まれた白い顔の子供達に大人は恐れ戦き、

「呪いである」との説を唱える者もいたらしい。

忠之輔、大之輔、かずのすけ、篤之助の4人は

松山家の血筋である有力者がパノラマ島に構える豪邸で育てられる事となった。

しかし、彼等の乗った船は嵐に遭い転覆。

その命は深い海の底に沈んだのである。

その魂は死後も成長を続け、

松山勘十郎がメキシコでプロレスラーとして覚醒したのを受けた彼等は

自分達も表舞台に出る事を目論み始める。

拙者の顔色が変わったのは幼少の頃からの塗り固めが色素沈着を起こしていたのが

兄弟達の魂が活動を始めたのに影響されてという説もある。

彼等の肉体は滅びているため、普段は別の肉体に入り込み日常に溶け込んで生活している。

早い話が全くの別人の体、全く別の生活という訳だ。

一度歌舞伎ブラザーズとして登場して以降は肉体を持たない状態ではいずれその魂は消えてしまう。

普段はアルバイト等での生活を余儀なくされているが、

レスラーとして戦うためにより強い体を求め大阪プロレスに飛来したのだ。

例えば篤之助を見て「コレ小峠君ですよね?」と言われても拙者は

「違います、別人です」と言う。

つまり篤之助が小峠の体に宿っている状態なので体は小峠でも人格的には別人なのだ。

だが兄弟達も謙虚さは持ち合わせていて、意識を完全に支配する事はしないようだ。

だから小峠が「あ、今篤之助なんやな」的な感じで平和的に体を借りれてる、という訳だ。

そこも兄弟の性格によって色々あるが。

体に入っている時は本人の意識を完全に抑え込み、その間だけ自由奔放に振舞うという考えの奴もいる。

意識を押さえ込まれた人間はその間の記憶が抜けているケースが多い。

尚この記述は探偵、占い師、松山家極秘資料等の

調査結果を紡ぎ合わせて弾き出した大変に貴重な物である。

では、兄弟個々の紹介に移ろう。


次男・松山忠之輔(右の白いの)
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歌舞伎ブラザーズとして最初に現世に現れた兄弟。

まだデビュー間もないタダスケの体を借りた姿。

かなり独特の感性を持ち、

レスラーとして舞台に上がる時以外は

かなり過酷な労働環境に居たらしい。

タダスケがLOVに加入した時に急激に増幅した悪の感情に巻き込まれ

現在は深い眠りに付いている。