<6月6日>
アメリカに来てもう20日ぐらいになるが、深刻な事態が発生した。
ここ何日か、毎朝6時ぐらいに鳥が来るのである。
鳥といっても、スズメとかあんな可愛らしいのではなく、
体長4~50cmぐらいで2足歩行、色は紫色。
ちょうど、羽の無いちょっと大きめの孔雀と言った所か。
別に来るだけなら何の問題も無い。
しかし、庭の中を歩き回りながら
「クー」だか「キョー」だか「チョー」だか
とてつもなく耳障りな声で鳴くのだ。
考えても見て下され。朝の一番眠い時間、命に代えてもこの時間を大事にしたい!
そんな貴重な時間を、訳の分からんトリ公に邪魔されるのである。
頭に来た拙者、ホルへさん、クラウディオの3人は窓から顔を出し、
「うるせー!!」
怒りの叫びが朝靄煙る山にこだまする。
それも拙者は日本語、ホルヘさんはスペイン語、クラウディオは英語で。
いやはや、何とも国際色豊かではありませぬか。
そんな事は知らぬであろうトリ公は、脱兎の如く逃げていった・・・。