某ゲーセンでの出来事。
バーチャファイター5をやりたかったが
空いてなかったのでしばし待つ事に。
サラリーマン風の男がテトリスに熱中してるのを
眺めながら煙草に火をつけようとした時だった。
拙者の目にある光景が。
バイトらしき男の子が先輩店員に怒られていた。
それも、かなりご立腹の様子。
バイト君に客が台を立った後の手順を
復習させていた。
コントローラーの台を拭き、灰皿に吸殻があったら捨て、
イスを元の位置に戻す。
おそらくバイトくんはイスを戻すのを忘れてたのであろう。
先輩店員、何か小言を言いながら
何度もイスを引っ込めたり出したりしていた。
バイトくん、手を前で組み何か言われる度に
小さくなりながら「ハイ・・・ハイ。」と
これまた小さくうなずく。
その光景もなかなかの興味だったが
拙者が注目したのはそのバイトくん。
なんと、またしても良太郎にそっくり!
あそこでモモタロスが出てきたらどうなっていたのか。
いや、それよりも
拙者が出て行って、5体目のイマジンとして
デンライナーに乗せて欲しかったわこのカンジュロス。
そうこうしてるうちに店長らしき人が登場。
「まあまあ、そんなに怒らなくても」
といった感じで先輩店員を宥める。
バイトくんの目にかすかに希望の光が。
先輩店員、納得いかない様子。
3人でしばらく話した後店長がバイトくんの肩に手を置き、
「君も次からは気をつけるよな」
とそんな感じの言葉をかける。
バイトくん、ニッコリ微笑み拳を握ってガッツポーズ。
親指は上を向いていた。
彼がヒッチハイカーだったらその笑顔に魅かれ
車を止めずにはいられなかったであろう。
そして店長は「ま、頑張りたまえ」といった感じで
バイトくんの背中をポンポンと叩き店の奥へと消えていった。
結局バイトくんはその後も怒られ続け、
こころなしか先輩店員の怒りが店長登場前より
ヒートアップしていたような印象を受けた。