疲れた…。
いろんな意味で。
今日の舞台は忠之輔が行方不明のため拙者が召喚したカブキブラザーズ第ニ期団員かずのすけとの二度目の共演。
しかし何をやっても全くウケず、
挙げ句の果てに奴のせいで負けたようなもんだったので、とっとと帰らした。

さて、話はここから始まるのである。
舞台が終わってから練習生と一緒に新世界にポスターを貼りに行った。
汗だくになりながらも何とか終了。
通天閣を後にしようとした拙者にあの悪夢が再び襲いかかってきたのである。

勘十郎(以下、勘)「今何時?あれ…。あれ?え!あれ!? 」
練習生(以下、練)「どうしたんですか?」
勘「携帯がない!」
練「えっ!?」
勘「やっぱりない!ギャアアアアアア!」
通天閣のエレベーターを大沢木小鉄のように勢いよく飛び出した拙者は来た道を激走。
ポスターを貼ってもらった店のどれかに忘れたに違いないのだ。
一件目。
勘「すみません、さっき携帯忘れてなかったですか!?ちょっとトイレ見せてください!」
このお店はトイレにポスターを貼らせてもらっている。
が、携帯はない。
勘「すみません、ありがとうございました~
必死に平静を装う。
二件目。
勘「すみません、携帯忘れてなかったですか!?」
店員「いえ、見てないですけど…」
勘「…」
自分の魂がブラックサバスに捕まっているかと思うほど重い足取りで店を出る。勘「絶対ここだと思ったのに、ポスター貼ってイスに置きっぱなしだったと思ったのに…」
練「はい、自分もそれは記憶にあります」
勘「なぜだ、なぜだ!」
練「電話してみましょう。拾った人が出てくれるかもしれませんよ」
勘「頼む!」
練「ダメです、留守番電話です」
勘「バカな…。バカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカな!!!!!」
半狂乱になりながら憶泰のオヤジのようにカバンの中を引っかき回す。
三件目。
勘「あの、携帯忘れてなかったですか…?」
すると店員さんはニコッと微笑み「これね」とレジの中から拙者の携帯を出してくれた!
やったあああ!
おじさん、本当にありがとう!
おじさんに何度もお礼を言って店を出る。
勘「あったぁ~(泣)」
練「プッ(笑)」
勘「貴様は何が可笑しいんだああああああ!!!!」
思わず蹴りを入れそうになったがその場にへたりこみ「よかった…」と金八先生の第5シリーズで餅を喉に詰まらせた大西さんが命を取り止めた時のヒルマンのようなセリフを吐き出す拙者。
勘「何か安心したらお腹空いちゃった…」
…五分後、携帯を保管してくれてた串カツ屋さんのテーブルに着く拙者と練習生。
どの面下げて行けばいいのかわからなかったが、
せめてもの感謝ということで…ね。


しかし現代人が、というか拙者がどれだけ携帯に依存してるか改めて思い知らされたね。
皆さん、もし新世界に来た時は必ず「じゃんじゃん大西」という串カツ屋さんに行きなさい。
づぼらやを右手に見てビリケン様がいる角を左に曲がり少し歩くと右手にあります。
店に入るとすぐ右側の窓に大阪プロレスのポスターと拙者のサインが貼ってあるのですぐわかると思います。

よろしくお願い致しますm(__)m