世間の皆さんおはよーさん。


千秋楽明けです。



よく連れやポンコツ友と大相撲を語る時に富士山を例える。大相撲は富士山やて、日本の大衆娯楽の最たるもの、悠久の昔からともに日本に根づいている。天皇賜盃を頂上に仰ぎ、高くそびえ立ち裾野が広い。樹海と言う未踏の地もあれば観光ルートもある。遠くから見ると四季折々の表情を醸し出し美しい。しかし、近くで見ると粗がある。岩肌で道が険しく崩落もあるし天気も急変する。登れば登るほど酸素は薄い。辛抱我慢して頂上にたどり着いた時に見るご来光は尊く美しい、しかし、運が悪ければ視界が遮られ動く事もままならない。


これは大相撲の全てに例えることができるんや。相撲の成り立ち、神事、賜盃、本場所、力士、横綱、大関、行司、呼び出し、相撲部屋、親方、協会、関連業者、タニマチ、ファン、そして報道機関、全部に。これはまた別の機会に、







貴景勝の15日間終りましたな、、まぁしんどかった、辛かった、本人が一番やが応援するもんも大変な場所やった思う。


貴景勝自身も完走できるとは考えてなかったんちゃうかな?一日一番に全力あげて集中してきたから知らん間に千秋楽になっていた。勝星が上らんから休むに休めんようになってもうた。そんな気がする。


千秋楽の湘南乃海、貴景勝やる気満々で気を集中していたが、『相撲を取らせてくれん』のやからドナイにもならん。


毎場所、相撲の『変化』が話題になるが食うが悪いか喰わせる方が悪いかとか、技術や勝負や違反ちゃうって論争になる。いなしかズレかなんてのもあるが、これはあくまでも見るもんの嗜好と考え方によるから正解はないんやが、見るものがいて初めて成り立つ大相撲とするならば見ていて見応えのある相撲をせなアカン、後味が悪い相撲はアカンわけや。その点からいうと湘南乃海の昨日の相撲はワシ的には褒められたもんでないってことやね。勝星には変わりないから終わってナンボの世界やから分からんでもないが期待したもんと違うってのは多くが感じたことやと思う。


全身全霊で相撲を取るつもりが取れんそして負けた。10勝5敗貴景勝の場所成績の中で休場を除きワーストの結果。


しかし、館内の皆さんホンマ温かい、優しい。ボードやタオル声援、あれだけでワシはアカン、涙腺緩みます。勝ち負け関係なくなる。敵わんな(笑)


そうした流れで貴景勝の名古屋は終り、支度部屋での取材には負けに対する不満は口に出さず潔く認め、今後の身の振り方には無言のまま愛知県体育館を後にしたそうです。


23時前には共同通信が速報配信が出た。中日スポーツも記事を出したが、、『現役続行』夏巡業も参加とか。取り敢えずやな。


ただ、貴景勝の身体は相当深刻やし悲鳴をあげとる思う。早急に身体をケアするのが最優先や。


https://news.yahoo.co.jp/articles/e7a7558aefbc2fd97d4e5f9713cc80d5140e8d1c


https://news.yahoo.co.jp/articles/a94522966ad5d67bae8a3a9a8d25431f11bd07a0



ワシTwitterにもブログにも書いてないが流れは陥落すれば6対4で引退ちゃうか?と思うてた。ただもう一回挑戦するやろとも。

秋場所に全てを賭けるんやろな。ラストチャンスや。それと名古屋で完走出来て負けは込んだがなにかエエ感触を掴んだかも知れん。


「今場所の自分が今の実力なんで、よく考えてやっていきたいと思います」


常盤山部屋千秋楽パーティー席上の貴景勝の言葉、貴景勝語録の解釈は非常に難しいが秋場所が貴景勝相撲人生最大の山場になるやろ。


朝乃山が靭帯の手術をするようや。復帰まで1年かかるとか、幕下以下に陥落する。これも残酷な話や。貴景勝も根本的な治療には手術しかないようやが、もし同じように1年以上復帰にかかるとするならば貴景勝が平幕以下で相撲を取ることは絶対にありえへんことやし、、、


https://news.yahoo.co.jp/articles/56dd9744394ca0bcbf04c83eee1a9058dc7c1d52









この名古屋場所の特徴として、幕内上位陣が振るわんかった。期待の若元春がアカンし5枚目までで勝ち越し翔猿だけ。そんな中で隆の勝が一躍主役に躍り出た。連敗スタートで不戦勝も一つあるがそれでも勝ち進んで安定感ある相撲で照ノ富士から金星、大の里も破り優勝決定戦までいった。間違いなく名古屋一番の盛り上げの功労者やろ。元々力がある力士なんやが、土俵際の詰めの甘さが足を引っ張っていたが今回は違った。流石に決定戦を振り返って『二本入っていけると思ったらダメだった』には笑ったが落ち着いていた。映像見ていても表情全然変えん(笑)みな画像が似とる。確実に力が出てきたね。


舞の海秀平氏が『相撲を知らん』言うた力士が横綱から金星奪い優勝同点や。実に爽快。千秋楽平気な顔して解説していたが相変わらずの言葉遣いには気をつけて欲しい。無理やろが、


ある意味、貴景勝と隆の勝に助けられた場所やったかも知れんね。照ノ富士の独走を許さず千秋楽まで見どころを作り、方や貴景勝は必死のガチンコ真剣勝負に挑む。


この二人は同じ常盤山部屋でも全く違う環境を歩いてきたから、性格も考え方も異なって一瞬に遊ぶとか仲がエエとかでない相撲道の固い絆で繋がっとるように感じる。


隆の勝が兄弟子にもなるし貴景勝は一歩下りながら兄を立てる。隆の勝も間近で貴景勝の凄さ強さを見て肌で感じ尊敬しとる。言葉を交わすことが少なくても一番よく分かり合っている間柄。日頃の貴景勝の相撲に対する執念が上手く隆の勝や常盤山の力士に伝わっとる思う。秋場所は筆頭で上位総当たりやろな、暴れて欲しい。


https://news.yahoo.co.jp/articles/649d1e6e274aef8f5bc21774c914a43637b5fbef






千秋楽でケチをつけたくなかったが、名古屋の『三賞』には頂けんかった。三賞は三賞選考委員会、相撲記者会が中心で選定するんやがどう考えても納得できるもんちゃう。


大の里が9勝で殊勲、隆の勝は12勝で逃した。


平戸海が10勝で技能、若隆景は11勝しとる。


相撲記者の目はどないな目をしとるのか?


最後に優勝した照ノ富士。当初の予想を覆して優勝。凄いな、休んでも次にはしっかり優勝するんやから。(イヤミちゃうで)横綱の特権やし、文句あるなら横綱になればエエだけの話しなんやが(笑)


しかし、絶対的な強さはないのはたしかやね。ユーチューブの貴闘力チャンネルで前に貴闘力が貴乃花の言葉を紹介していた。『今の相撲のレベルってこんなに低いの』ってのを、、、今の力士の中で優劣はつくが全体の相撲レベルは過去に比べたら相当低いやろね。


横綱にしても、琴櫻も弱いし豊昇龍も相撲は波だらけ、大の里もまだまだ、貴景勝にしても怪我を抱えて足踏み以下が現実やから。そんな中でたまたま経験値で上手く優勝した思いますわ。






ただ、その後の優勝パレードはアカン。せっかくワシも褒めて終りのつもりがドン引きしてもうた。


前に照ノ富士とは古くからの付き合いがあるってことで萩生田衆議院議員が後援会長になって部屋の力士達と一緒の写真をアップしてプチ騒ぎになったが、優勝パレードに一緒に車に乗るってのはアカンよ。難問問題もない方なら十歩譲ってわからんでもないが萩生田氏は、自民党にあって統一教会や裏金問題の中心人物やわな。いくら起訴や刑事責任等が問われてなくても道義的責任はホンマ重い。これはホンマ残念やし議員も辞退せんのやから、、いくら個人的信頼関係があっても考えなあきまへん。


角界の常識は世間の非常識、政界の常識は社会の非常識を画に描いたような一コマやった。


長々書き連ねましたが、貴景勝で始まり貴景勝で終り、照ノ富士でちとミソがついた名古屋場所でした。やっぱり貴景勝、名古屋はアカンかった、、、夏場所途中休場負け越しした時点である程度、予想覚悟はしていたが、、、


場所中は大変お騒がせしました。Twitterでは中には不快なポストもあったかと思いますがご勘弁を、、引き続きよろしゅうお願いします。


皆さんもお疲れさんでした。直ぐに夏巡業始まりますな。暑さも厳しい、皆さん身体に気をつけてエエ日を🛐🛐🛐


次回はあれこれ『重箱の隅をつつき』ボヤキます。



【大相撲ブログ343号】