実車査定に来た業者は決められたシートにのっとって対象車の市場価値を計算するのが常です。
未修理のこの項目はマイナス3点、走行キロ数はプラス2点といった感じでひとつひとつ念入りに見ていくので、見落としというのはまずありません。
では、具体的にどのようなところがチェックされるのかというと、当然ながら事故歴、そしてボディの状態(キズ、へこみ)、過去の修復に関することと、あとは走行距離ですが、年式の割に走行距離が短いとプラスになることもあります。
熟練の営業マンが逐一チェックしますから、補修跡や事故歴などが目立たないように取り繕っても、ずっと隠し通せるものではないでしょう。
延べ走行距離が10万キロ近いかそれ以上の車は、よく過走行車と言われ、業者に査定に来てもらったところで、タダ同然になることが多いです。
車は命を預ける乗り物ですから、安全性を考慮して過走行車や事故車は敬遠されるのが普通です。
そんな時は最初から普通の買取業者ではなく、多(過)走行車や事故車を専門に扱う業者に相談するという手があります。
でなければ下取りを考えるのもありでしょう。
それならディーラーも先々のことを考えて相応の下取り価格を出してくる可能性が高いです。
ボディカラーの如何によって、中古車の査定額は大きく変動します。
定番カラーの白や黒はいつでも安定して人気があるため、見積金額が高くなることが期待できます。
また、シルバーカラーの場合は定番であることに加えて車体の汚れが目に付きにくいという利点があるので人気も高いです。
白や黒、およびシルバー以外の車体色に関しては、車の評価が高くなることは望めないでしょう。
査定の際には流行っているボディカラーだったとしても、買取から売却の間にその色の流行が終わっていることを考慮して査定するからです。