motivoの使いかたについて調べてみました | ポルトガル語学習のブログ

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あえてポルトガルのポルトガル語中心です。
言語学ネタも少しだけ。

名詞motivoは、早い段階で目にする基本単語だとおもいますが、
いろいろな意味があるので、使いどころがむずかしいと思っていました。
そこで、どういう文脈で使えるかについて、用例をいくつか集めて
考えてみました。


まずは、辞書に載っている定義です。
(Porto Editoraのオンライン辞書からです)

1. causa, razão(原因、理由)
2. fundamento(根拠)
3. escopo, intuito, objetivo(目標、意図、目的)
4. consideração racional que explica ou justifica uma
(説明または正当化する合理的な考え方→「道理」に近い感じがします)


辞書に載っている意味から見ても、使える場面はけっこう広いことが
想像できます。

ここで用例をいくつか見てみます。これは、日本語→ポルトガル語に
訳されたものから集めてみました。


何か用事があるとかで帰った。
Ela teve que sair mais cedo por algum motivo.

(この文では「目的」の意味に近い感じがします)


どうしたんだろう。
Qual sera o motivo?
Imagino o motivo.

(これは「原因」「理由」の意味に近い感じです。でも、causaやrazãoを
使ってしまうと、そのニュアンスが強く出すぎてしまうので、motivoが
選択されたと考えられます。
日本語で「~のため」は「原因」「理由」のどちらの意味にも使えるのと
似ているところがあるとも)


でも自分で集めなきゃ意味ないよ。
Mas não há motivo se eu não pegá-los por mim mesma!


だがそれは生きる苦さを味わいに変えるため。
Mas isso serve para dar um motivo para a amargura da vida.


当初の目的を完全に見失ってます。
Acho que esquecemos nosso motivo inicial.


上であげた用例は日本語→ポルトガル語ですが、これらの用例から見ると、
ポルトガル語→日本語に訳す場合でも、motivoは直接的に訳に出しにくい語では、
と考えられます。
(訳に出してしまうと、日本語がぎこちなくなる、という意味で)