愛人が土に伏しても尚朦朧とした意識で正気を保ちつつ

「こんな結末はあんまり。」

と言い続けるしかない弱者

そしてそれを見つめることしか出来ない使途

そして僕はこう放った

「そんな結末もあんまり。」

白粉を塗ったように白くなった愛人に問うた。

「もしこの若人が土に伏しても同じことを言うか?思うか?」

弱者は血の涙を流して   消えた。