あなたを怒鳴って攻撃する人、そんな素振りを見せず静かに精神的に締め付けて攻撃してくる人。
攻撃のタイプはいろいろありますが、そんな行動をするにはそれなりの理由があるはずです。

DVする人はなんでそんな事をするのか?
他人を攻撃する人はどうしてそんな事をするのか?
少し考えてみました。


通常であれば、人が攻撃的になるのは自分が攻撃された時、ピンチになった時になります。
それは、自分の立場が脅かされる、財産や地位が奪われる、命の危険が及んでいる、といった時だと思います。

精神に問題がある、人格に問題がある人たちは、物事の認知の仕方に皆とは違った点があります。
認知バイアス、認知の歪みです。

ある人の行動に対して、自分をバカにしている、自分を陥れようとしている、自分から何かを奪おうとしている、といった捉え方や、殴ろうとしている、殺そうとしているといった極端なものまでいろいろあります。


それをキッカケにして攻撃態勢に入ります。
他人を攻撃する時には脳からは、ドーパミンが出て快感を得ます。
快感を得れば、それをもっと求めて止まるところを知りません。
そこで行動が暴走します。


人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人といった、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰を与えることに快感を覚えるようにできています。
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質である「ドーパミン」が放出されます。
この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象をつねに探し求め、決して人を許せないようになるのです。
これでは、「依存症」とほとんど同じです。


有名人の不倫スキャンダルが報じられるたびに、「許せない」とたたき続ける。
投稿された動画が自分の正義の基準と合わないと、本人やその家族の個人情報までインターネット上にさらす。
企業の広告が気に入らないと、その商品とは関係のないところまで粗探しをして、あげつらう。

「間違ったことが許せない」

「間違っている人を、徹底的に罰しなければならない」

「私は正しく、相手が間違っている。それなら、どんなにひどい言葉をぶつけても構わない」

もしかするとDVする人やモラハラといった陰湿な攻撃をする人も、その時ドーパミンが出て快感を覚えているのかもしれません。
自分が思う正義を自分が実行し、相手を罰して間違いを治させている、これは快感といえるでしょう。


こんな思考パターンができてしまうと、止めることができなくなります。
冷静さ、自制心、思いやり、共感性といったものは無くなり、普段のその人からは考えられないような、攻撃的な人格に変化してしまいます。
キレる、というのはこういった段階を経ているのかもしれません。
であるなら、キレる事で得られる快感を求めてキレ易くなるかもしれません。


それを防ぐのに有効と言われ、ドーパミンの放出を抑えるのはセロトニンです。
このセロトニンはストレスや睡眠不足、昼夜逆転などの不規則な生活で減ってしまいます。
だから良く寝て、規則正しい生活をして、太陽の光を浴びることが大事だと言われます。

しかしこれも家族だったら注意する事もできるでしょうが、職場や近所の人、他人だったらできるわけありません。

それじゃ他人だったらどうすればいいかというと、放っておくしかありません。

騒いでいる時に対応するなんて不可能ですから、その場から立ち去るのが手っ取り早いでしょう。
理不尽な相手を説得しようと思うのはナンセンスです。
何をやっても騒ぐのだから勝手に騒がせておく、放っておくしかないでしょう。

善い人、責任感ばかり強い人はここで「何とかしよう」と思ってしまうから、余計カオス状態にしてしまいます。

家族がこうなるのであれば、さっきも言ったように健康管理もありますが、それでも無理なら放置がいいのではないかと思います。

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