昔から使われる言い回しで、目の色を変えて、とか、目の色が変わる、といったものがあります。
目の色が変わるとはどんなことか、どんな色になるのか、と子供の頃は思ったものです。

これは、夢中になる、没頭するといった時に使われますが、私が調査で相手にしているような人達は、本当に目の色が変わることがあります。
また、顔や外見といったものも変わってしまうこともあります。
今回は、目の色が変わる、という話です。

今日のブログを読めば、オカシイ人、異常な人の外観上の特徴、異常さがピークに達した時の様子というのが判ってきます。
そして、本当にアブナイ、今すぐここから逃げなくてはいけない、といった警報が鳴っている状態を判別することもできるようになって、身を守ることもできるようになります。
もしかしたらその瞬間を、あなたも見た事があるかもしれませんが、ハッキリと心に刻んでいただくために紹介します。


家で夫から激しいDVを受ける、暴力を受ける、そんな被害に遭っている奥さんから、夫の浮気調査というものを依頼されることがよくあります。
というか、浮気調査を依頼してくる人の多くはDVがセットになっています。

そんな依頼人と面談していると、首を絞められた、突然怒り出して殴られた、壁を蹴って穴を開けた、といった話しを聞きます。

そんな時、相手の目が吊り上がっているだけではなく、明らかに目の色が変化している、と言います
それはどんな色か?
よく聞くのが、黒目が大きくなる、というものです。
黒い瞳が大きくなって白い部分が少なくなっていると言います。

他には、目全体が灰色ががって見える、相手は目を大きく開けているのに、黒目と白目の境がハッキリせず、全体的に灰色っぽく見える、といったものです。

こちらが恐怖で色が薄れて見えるのか?
と最初の頃は思っていましたが、そうでも無いようです。

何故なら、相手が暴れ出した時、暴れている時ばかりでなく、話しをしていて突然キレる時に目の色が変化している、という人もかなりいるからです。

何気なく話していたら、目の形が変わり同時に黒目が大きくなった、そして突然暴れ出した、ということを言ってくる人が多いのです。

だいぶ以前、統合失調症の診断を受けた家族についての話しを聞いた時、その依頼人は、「人格が変わる時に目の色が変化している」と言っていたのですが、どうやら暴れて大騒ぎする人の中ではこの傾向、特徴は共通しているようです。


私はいろいろな人と会って話している時は目を見ています。
それが礼儀だから、という訳ではなく、目を見ているとその人の心の動きがなんとなく見えてくるようなのでそうしているのです。
実際、顔は笑っているけれど目は笑っていない、という人もいるし、相手の言ったことをこちらが否定した時、そしてたぶんそれにカチンと来た時に目の色が黒っぽく変化して見えた人もいます。
こちらの気持ちの問題かそれとも、そんな感じがしただけなのかは分かりませんが、私にはそう見えました。

メンタル系の病の人もいますが、大多数は通常レベルの人たちです。
それでも、私からみたら「あっ何か変わった」ということが感覚的に分かる変化をしています。
目だけでなく、微妙な表情の変化、口元の変化というものももちろんあります。

しかし、目が変わる瞬間を見ると地球外生命体に身体を乗っ取られているのかと思ってゾっとします。


目の色が変わる以外に、よく出てくる問題で、顔が変わっているというものがあります。
これは、調査で尾行する時に必ず、最近の写真を何枚か出してもらっているのですが、その顔と現実に見る対象者の顔がだいぶ違っている、ということがあるのです。

何故、顔写真が必要かといえば、尾行というのは相手の自宅から始めることはほとんどありません。会社の帰り、出かけた先で張込んで待っている、ということが大多数です。
その時、顔や事前に聞いていた服装から判断して、見つけ出して追いかけるようになるので、どうしても顔写真は何枚か必要になります。

その写真を元に見つけ出すのですが、服装、持ち物、身長、雰囲気などは一致しているけれど、「顔がずいぶん違うじゃん」という人もたまにいます。

髪型が変わるのは判りますが、髪型はそのままだけど、顔がイマイチ違うということがあります。

1ヶ月前、2~3か月前、半年前とは違っているのです。

顔が痩せている、目つきがキツイ、険しい顔、といった様子で、写真と実物の印象が大きく違っています。
しかし、体形や服装、持ち物は聞いた通りなので、やっぱりそれが本人です。

筋トレして、体形や顔形が変わることはあるでしょうが、普通に暮らしていて1ヶ月や2カ月程度で変わるというのは余り聞きません。
それも顔つきだけが変わるのも余りありません。

一緒に暮らしている人も、毎日のように見ていれば変化に気付かないこともあるでしょう。
しかし、まったく部外者である探偵から見ると、別人とまではいかなくても「大分違うよね」といった感想です。

家で大騒ぎしている時は突然の変化をよく見ているようですが、顔の変化には余り気付かないのかもしれません。


さて、目の色が変わる時に、その直前まで、いったいどんな話しをしていたのかというと、

浮気していないか聞いていた、ということもありますが、それ以外では、まったく普通の会話だったりします。
●今日の天気は良くないね、雨が降るらしいよ
●洗濯物を取り込んでくれない?
●お風呂を沸かさなきゃ
●晩御飯が少し遅れるから

こういった会話の、何が引き金になって怒り出すのか、誰が考えてもさっぱり判りません。
こんなことを言って、振り向いた相手の顔を見たら、黒目が大きくなっていた。
こんなことを言ったら、話していた相手が突然黙り込み、目が全体的に黒く見えた。

本当にホラー映画そっくりの世界です。

多くの場合、こうなった次の瞬間に攻撃を始めています。
殴る、首を絞める、汚い言葉で罵ったり、言葉で攻撃する、といった行動ばかりです。

怒ってその場を立ち去る、自分の部屋に引きこもる、といったことをした人は今のところいません。
どんな形にせよ、必ず攻撃を始めています。

そして、使う言葉、声のトーンも変わることもよくあります。
まさしく人格が入れ替わった状態といえます。
これはさっきも話したように統合失調症の場合によくあることですが、自己愛性パーソナリティー障害や妄想性パーソナリティー障害でも、統合失調症のある種の傾向や症状がでることもあるようなので、障害の段階を越えているのかもしれません。

目の色が変わって激しく攻撃する、こんな行動はどれくらいの時間続くのかというと、それはだいたい30分とか1時間といったケースが多いようです。

その後は、何事も無かったように元に戻っています
中には、攻撃している間のことをまったく覚えていない人もいます。
敢えて思い出さない、口に出さないのかもしれませんが、本当に覚えていないのであれば、これはもう多重人格といえます。

多重人格は、他の人格と入れ替わっている時は、完全に別人になっているのでその間の記憶は残りません。
ですから、元の人格に戻った時に、「こんなことを言った」、「あんなことをした」と説明しても記憶はありません。
しかし、暴れていた時の人格に入れ替われば、当然覚えているのです。

映画やドラマなどで、こういった人物が登場することもありますが、ほぼ「その通り」で、当たってます。
「ウソだろ」と思うでしょうが、事実です。
こういったことで崩壊する家庭というのもありますし、崩壊しなくても奴隷化してしまった家族というのもあります。

こういった突然人格が変わるような人、目が変わって攻撃する人というのは、いつでも攻撃的という訳ではありません。
ちゃんと仕事もしているし、浮気もしています。
会社などでは、それなりの地位、ポジションに就いています。

探偵の私が見るのは浮気している姿ばかりですが、その相手と一緒にいる姿は、ニコニコして優しそうな顔をして相手の話しを聞いていたり、肩を抱きながら歩いていたり、手を握り合ってイチャつきながら電車に乗っていたり、町仲の物陰で抱き合っていたりしています。

その様子をビデオに撮って依頼人に見せると、家での行動からはまったく想像できず、「こんな顔は見た事ない」「結婚する前から手を繋いで歩いたことなど無い」、「結婚前でさえこんなにイチャついたことは無い」といった感想ばかりです。

目の色が変わって攻撃してくる、人格が変わったような行動をする、浮気相手とイチャつく等、いったい何が彼等をそうさせているのか、まったく判りませんが、危険であることは確かでしょう。


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