岡田以蔵について


芝居雑感


かなり前に書いたものを再アップさせていただきます。20代の時に竜馬に憧れて、高知にひとり旅にいった時に、高知城に以蔵が使用したピストルを模造したものが展示されていました。竜馬にこれからはピストルじゃよと言われて影響されたと聴いて、

あのまま勝海舟の元にいたら…。と思うと胸が痛みます。


勝海舟の用心棒をしていた時に、町中で襲われた時に、以蔵がその場で刺客を倒した時に、そんなに簡単に人を殺すな!と怒鳴られ、わしが殺られないと先生が殺されてましたよ。と話し苦笑いした話はよく知られています。😁


彼の辞世の句


君が為 尽くす心は水の泡

消えにし 後は 澄み渡る空


約10年位前に下北沢で鑑賞しため組の『岡田以蔵』で初めて武市半平太が少し好きになった。以前はどうしても苦手だった。以下はその時の様子。


(感想) 

岡田以蔵は救いようがないくらい、馬鹿で純粋で、単純で…。 

頭の中には2つだけしかない。 

ただ強くなりたい。そして武市半平太の役にたちたい。 


足軽だった彼は小さい頃から、最低の生活をして、足軽出身というだけで蔑まれ足蹴にされて犬以下の扱いを受けてきた。自分は何もしてないのに。いつか強くなって見返してやる。独学で剣を学びメキメキと頭角を表してきた。しかし慢心をおこす彼に武市は谷底に叩き落とす。 

『素手ではかかってこれない、臆病者か』 

『お前の剣は獣の剣だ。人間なら心を学べ』 

『人を斬るだけの剣を、この国を助ける、正義の剣にしていかないか』 

以蔵は感動する。 

『このわしが、お国の為に戦える』 

『なにより大好きな先生の役にたてる』 

幕末の京都で、土佐勤王党の一員として斬りまくる岡田以蔵…。やがて捕らわれる以蔵。最後まで以蔵を庇おうとするが、かばいきれない武市。 


以蔵に負けず劣らず純粋な武市は、周囲の反対を押しきり、主君の山内容堂を信じて、高知に戻り捕らわれ切腹を命じられる。 坂本龍馬だけは、容堂公の腹黒さを早くから察していて、早々と脱藩していた。 芝居では最後に以蔵と武市は一番幸せだった頃に戻り、桜吹雪舞う清水寺の参道を楽しそうに登っていくシ—ンで終わる。


まるで、魂はいつもここに帰ってきているといわんばかりに。


桜吹雪の中を嬉しそうに二人で歩いていく姿は、切なく、万感胸に迫ってくるものがあった。 初めて武市半平太を少し好きになった。 

久々にいい作品に出会えてお中いっぱいになった。芝居は私には一番の栄養をもらうような気がします。(2009年、秋に鑑賞)