不調を超えるほどの海 モルディブ ーインポーターannaの記憶 | おりょうさんの部屋

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いき様 大人道

それは アメリカ仕入の直後に予定してしまった。
飛行機で海外から移動したら、日はおかないと特に海に潜ってはダメですね。

11時間以上のフライトの翌日
マニラトランジット半日
モルディブには深夜12時
24時間かけて、4回気圧の変化。
空港のある島から
過ごす島まではスピードのあるボートに乗り換え
島に着いた時はへとへと
(数十年前ですから今は少し変わってますか?)

それでも四方を外洋という素晴らしさ
果てしなく
青いあおい海に圧倒される
朝必ずイルカの群れが浜から見ることができ、毎日一羽のフラミンゴが何故かコテージにやってくる。

ダイビングは船に乗る必要なくタンク背負ってビーチから歩き始める。
足首ほどで小さな熱帯魚が、自分の縄張りを犯すなとツンツン足を攻撃してくる。
身体が潜れるとまもなくドン と深くなる。

ナポレオンフィッシュが横目で着いてくる。
ウミガメ えい あらゆる魚が365度
そうとう遠いところに サメの魚影も?
透明度がなせる技
心配ないほど遠いようだった。

そんな楽園での毎日
…のはずが
その夜のこと。
腕が上がらない
首も回らない 激痛
しかたなく病院のある本島に1日診察で過ごすことに。
原因は高度を立て続けに変化を続け、プラス出張疲れ(それも海外で)だったらしい。

そのあとはTシャツに腕を入れ、三角巾で吊る代わりにして素潜り
またそれがまずかった。シュノーケリングで背から陽を浴びて
熱中症(バカですねえ)
それでも食事は毎日カレーの匂い
連れに無理やり連れられトイレと往復の食事時間

それでも こうして不自由になると
周りがよく観察できるもので

ヨーロッパの方々の自分流な島での過ごし方
3段腹でも気にせず水着
終日ビーチに本で過ごしたり
あくせくログ取りながら朝からせっせとダイブする日本のカップル とは対比した様子

恐怖の食事時間も数日経つと
腕は動かないものの吐き気は治り、周囲まで観察できる余裕も。

隣のテーブルは、いつも前夜飲み干せなかったワインもちゃんとクーラーに挿さり花も添えられて。
さていう私たちのテーブルはカトラリーとナプキンのみ
「昨日のワインは?」
ジリジリとしていると満面の笑みでしばらく間をおいて担当サービスがおくから持ってくる。
無邪気な笑顔が憎めない 拍子抜けなサービスくん

ここはそれぞれがそれぞれのペースで時が流れTVも新聞もない。この頃は当然携帯も貴重品ボックスに納めてしまい。
正真正銘 浮世と切り離せて暮らせた。

これが今1番欲しい贅沢だろう

いつの日かまた、おとづれたれるだろうか。





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