花粉症に効く4つのツボ!!
①大椎 ②迎香 ③合谷 ④睛明
①大椎(だいつい)…まずは、「大椎」。大椎とは「大きな椎骨」の意味で、頸椎の7番目にある骨を指します。「大」には「尊い・偉い・大切・重要」などの意味がありますから、大椎は椎骨の重要なところにあるツボという事になります。
首を前に曲げると、首の後ろの後正中線上に最も突出する骨(第7頸椎棘突起)があります。大堆はこの突起の下のくぼみにあります。アレルギー体質の人は、このツボの刺激に特に敏感です。
花粉症や風邪が原因で起こる鼻水を抑える効果が期待できます。ゾクゾクと始まる風邪の引き始めはこのツボが冷えます。ここが冷えると水っぽい鼻水が出てきます。鍼灸院ではこのツボにお灸が使われることが多いです。ご家庭では使い捨てカイロで温めると風邪の引き始めの対策になります。マフラーなどで日頃から冷やさないようにしておくと風邪予防になります。
②迎合(げいこう)…次は、「迎香」。「迎香」というツボは「手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)」という、大腸や排泄に関わるツボの仲間に属しています。ですから「出るものはきちんと出す」「通り抜けをよくする」といった作用が強いツボということになります。
東洋医学では大腸と一番関係が深いとされている臓器は「肺」です。肺の呼吸も大腸による便の排泄も、必要なものはからだに取り込み、不要なものは出すという共通項があります。また鼻は「肺の門戸」といわれています。肺気(呼吸など肺の働き)が正常ならば本来鼻水、鼻づまりに悩むことはありません。ですから鼻に何らかのトラブルがある場合、肺が弱っていると考えます。
肺と鼻の調子を整える食材は沢山ありますが、中でも覚えやすいのは季節の果物です。びわ、西瓜、桃、ぶどう、梨、みかん、りんごといった旬の果物を摂ることで肺の水分が適度に保たれます。
鼻の両脇、小鼻の開いた根元のすぐ横のあたりにあるツボです。親指と人差し指で何気なく鼻をつまむときに触れる、小さなくぼみを目安にするとよいでしょう。
★③合谷(ごうこく)☆おススメ★
「合谷」と呼ばれる手にあるツボです。このツボは、親指と人差し指の、分かれ目のくぼみにあります。合谷という名称は、このくぼみがまるで谷のようであり、第1と第2の中手骨が接する部位の形が渓谷状をなしていることをあらわしています。このツボは虎口という別名でもよばれています。昔から『面口は合谷』と言われ、顔や口の症状全般に効果があるとされてきました
。また、大腸経という経絡(けいらく)の重要なツボでもある合谷は、大腸の働きを活発にしてくれる主要なツボでもあります。(※経絡は気の通り道のこと)だから例えば、便秘や下痢の治療にも使うことができます。さらに肺やのど、気管支などの呼吸器の症状にも合谷が有効。なぜかというと、東洋医学で肺と大腸は『表裏関係』にあるからです。例えば花粉症で目や鼻がむずむずする症状、これは顔面部に熱がこもっています。つまり、炎症によって発生した熱が『こもった』状態。このとき、こもった熱をうまく流してやると、症状は軽くなります。鍼灸での花粉症治療はこのように行いますが、ある程度の効果が出ています。肩こり、便秘などの胃腸症状に対して頻繁に使われます。五臓の一つである肺に対応しているのが大腸であり(肺ー大腸の表裏関係大腸のツボである合谷は、肺を犯した風邪の治癒をも助けてくれます
④睛明(せいめい)…まずは、「せいめい」。「睛」は目を、「明」は「照らすこと・明るいこと」を意味します。つまりこの名ははっきり見えるようになる、という意味をあらわしています。 目頭を指で押さえると、骨のくぼみに触れます。そして、その指を上下に動かすと、鼻の奥に痛みが走ります。その場所が睛明です。
目に現れるさまざまな症状に効果があります。例えば、本を長時間読んだりして目が疲れたときなどに、人差し指で睛明を揉むようにすると、スッキリして目の疲れがとれます。かすみ目や目の充血も、このツボで治療することが出来ます。また、目と鼻を結ぶ位置にあるツボなので、鼻の機能を整える効果もあります。鼻血や鼻水・鼻づまり、花粉症、いびきなどでは、鼻筋に沿ったいくつかのツボと共にこのツボを指で押していきます。人差し指または中指で、鼻筋の中心に向けて、気持ちよく感じる程度の強さで指圧します。人差し指と親指で、左右のツボを同時に、つまむようにして押しもむのも効果的です。