南ア対イングランド | 井上正幸のブログ

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南ア対イングランド。

南アは元来、ハイパントが得意なチームであり、他チームが10%から多くても30%のところ、その獲得率も40%も超える試合もあり、圧倒的なハイパントの獲得率を誇っている南アフリカに対して、イングランドは南アのゲームスタイルである「ハイパント」を徹底的に使ってゲームを優位に進める。


前半ハイパントを蹴って最終的にマイボールにできた数が、南ア1/8に対して、イングランド4/9の脅威的な数字。その全てがPGに繋がり、ハイパントを取ることがいかにスコアに繋がっているかを物語ってる。


南ア、後半1/5で全体として2/1315%。イングランドは後半7/15で全体で11/2446%の脅威的な数値。

前半はキャッチした4回全てがPGでスコアに繋がったが、後半はハイパントを使ってマイボールにした後、ボールを動かしながらバックラインにいるウイングが上がった瞬間にグラバーで裏に蹴ってウイングがタッチに出したり、ボール処理を誤ってノッコンしたが、一つは43分のラインアウトのノットストレート、もう一つは58分のスクラムでペナルティーを取られて、ハイパントがスコアに直結したのはDGのみとなった。


対して、南アは1番にヌチェが入った48分から、58分の自陣ゴール前のスクラムでのペナルティーを含む5/6TOもしくはペナルティーを獲得。

1本はラインアウトのフェイクモールからトライと逆転PGとヌチェはスクラムで1本はピンチを救い、2本はスコアに繋げた。

この試合は前半はハイパントの攻防がゲームの優勢を決めて、後半の48分からはスクラムがゲームの勝敗を決めた。