小俣さんのセミナーを受けての「1331」を考える | 井上正幸のブログ

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小俣さんのセミナーをアーカイブ視聴。のっけから凄すぎた。「目的があるとすぐに方法に飛び付くが理論がないから成果はでない。理論は原理から導き出されたものじゃないと単なる持論」は「NZがしてる1331使うけど勝てない。1331は使えない」と言ってるのとまさに同じ。



「1331」という方法に対しての理論は「2秒以内にBDをリサイクルすればBD周囲のポジショニングが間に合わない」「人を事前に配置してボールを走らせる」であって、その原理は「DFはBDが発生するたびにBDより後方にポジショニングし直すのに2秒以上かかる」と「ボールは人より速い」になる。



この理論を踏まえた上で、「1331」「1322」「242」などの方法(システム)を採用するが、DF側もその理論がわかっていれば、当然それに対応してポッドにプレッシャーをかけてくる。

それをもって「1331(ポッド)は使えない」というのは、「DFを崩す」という目的に対して、「1331」という方法を使えば成功すると短絡的に考えており、その前提にある理論や原理が欠如していると考える。

BD周囲のポジショニングを無視してプレッシャーをかけてくるのであれば、それを逆手にとってBD周囲を攻撃できるようにしたり、逆にそこを埋めてくるのであれば、違うスペースを攻撃できるようにして、システムを使いこなす必要がある。

理論を理解せず、方法ありきになると、そうした発想は生まれず、システムではなく個の能力頼みになり、行き詰まってしまう。


小俣さんの話から大きく逸れたが、「1331(ポッド)使えない」という声に対して、理論や原理という視点から考えてみた。