ピラー、ポストからシールドロック | 井上正幸のブログ

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1990年台前半のディフェンスは、ブレイクダウン周囲の内側と外側で分業されており、ディフェンスでの連続性が存在しておらず、内側のフォワードは内側のアタックに対してディフェンスした後は、バックスのラインディフェンスの後方を走り、抜けてくるアタックや次のブレイクダウンにプレッシャーをかけることを目的としていました。

そこから、ブレイクダウン周囲にいるフォワードのディフェンスをバックスラインの後方を走るのではなく、内側からバックスのラインと連続性を持たせることを考えました。

このブレイクダウン周囲に立つディフェンスの選手を「ピラー」「ポスト」と概念化していきます。

ピラー、ポストの概念はディフェンスを大きく進化させ、グランド全体に網を張るようになっていきます。
1990年台後半には、無闇にブレイクダウンに入らず、ピラー、ポストにポジショニングして次の展開に備えて横一列にポジショニングするようになり、そうした現象は「シールドロック」と呼ばれるようになります。