あるサロンワークをしている時の出来事





中学生の男の子がひとりで髪を切りに
きました





周りを見渡してもおうちの人は見当たらず
ひとりで来た様子



男の子は
「前髪は眉毛が見えないくらいに
切ってください。耳はすっきりと出したいです。でも刈り上げはしたくないです」



と、前髪長めの耳は出したい、刈り上げは嫌。
というかなり明確なオーダーをされました





イメージは星野源みたいな感じです



言われたその通りにカットし、
仕上がりを鏡でお見せすると
「はい、これでいいです」と
笑顔で満足していただけた様子




自分で伝えたことが
ちゃんと伝わって形になる瞬間、に
満足している様子が見れて
わたしも嬉しかったんです





そしてつぎの瞬間


母親と思われる女性が
突然どこからともなく現れました



「ちょっと、これじゃ前髪長いんじゃない?
もっと切って!」

と周りに聞こえるような大きな声で男の子に言い放ったんです



男の子「嫌だ!」


母 「すぐ伸びちゃうし、年中来れないんだから
短い方がいいんだよ!」




男の子 「なんで?切りたくないって。これでいいっていってるじゃん」




母  (わたしに向かって目が怒ってる)
「もう少し切ってください」




わたし 「はい、わかりました。
(男の子に向かって) 切りますよ?」


男の子 「・・・・・・。」


サロンワークをしていて、一番困る瞬間です



圧力に屈し

男の子の気持ちを無視して
わたしは前髪にハサミを入れました






こんなことは
お客様に面と向かって言えないことですが

わたしは顔では笑っていても
明確に思っている独り言、怒りさえ感じている場面があります





子を持つ親として
髪に関係なく
わたし自身にも言えることです







(心の声)



お子さんに一旦任せたら
結果もお子さんに判断させたら?


目に入っているとか、明らかに
身体に害になる以外には
親の価値観を
押し付けないほうがいいのでは?


お子さんの身体なんだから
未成年だろうとお子さんに決める権利があると思うよ



もし、それができないなら
最初からお子さんのとなりにいてあげて
オーダーしてあげてください


子供は所有物ではありませんから


任せたら、結果どうのこうのじゃなく
最後まで任せてあげるのが
信頼ってことじゃない?


そもそもが
ヘアスタイルを自分で説明してオーダーできるって
すごいことなんだから








誰の髪の毛で
何のためのヘアスタイルなんでしょうかね



お読みくださってありがとうございます