「幽霊刑事」 有栖川有栖 | きまぐれWeekend Brog

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「幽霊刑事」 有栖川有栖

最近、本はブックオフばっかです。
この本も100円で購入。。

有栖川さんの作品、初めて読みました。

「本格ミステリーと純愛ラブストリーの協奏曲」
と帯に書いてありますね。

で、物語のさわりはこんな感じ。。

フィアンセを残し、
上司に理由も分からず突然
殺された刑事が、
自身が幽霊となって甦ったことを知ります。

かつてのフィアンセとの全く気付かれない、
悲しい再会を経て、
イタコの血筋を引き、唯一幽霊の姿が見える
後輩刑事をタッグを組んで、今だに逮捕されない
上司を追いつめようと奮闘しますが、
そこからまさかの展開に・・・・・・・。


本格ミステリーっていうと、読みにくいかな~と
思ったんですが、読みやすかったです。
幽霊刑事ってのがまずユニーク。

後輩刑事が幽霊と話して、他から
なにひとりごと話してるんだ!と突っ込み
を入れられ、無理やりごまかすシーンが
何度も出てきて笑えます。

主人公が幽霊で、フィアンセが居てって話は
映画の「ゴースト」みたいですけど、
そんなに純愛ってほどではなかったかな。。
フィアンセも刑事なので、そこまで甘い展開には
ならないし、基本、警察小説です。

あと、密室殺人なんかもあったりして、
ここは本格推理かっ!と感じたする箇所
もありますが、それがメインではなく、
その先の展開があり、確かに意表を突きます。
ただ、後半バタバタと後出し的に動機が読み手に
明かされるのが、自分としてはちょっとどうかな~。

「本格ミステリーと純愛ラブストリーの協奏曲」
というには若干、中途半端な感じがしましたが、
幽霊刑事っていう発想の面白さで
サクサク一気に読めました。

幽霊刑事 (講談社文庫)/有栖川 有栖
¥770
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