それは私の母。
うちの母と父の出会いは、お見合い。
父は母の叔母がやっていた下宿の若い教師だった。
当時の父は立派な若者とはいいがたかった。
東北から上京して自力で大学を卒業したまでは立派だけど、とても貧乏で、毎晩飲み歩いていた。
どうして、そんな父を姪っ子に紹介したのは謎だけど、ともかくそうやって二人は出会った。
どういうわけだか、母は父に大変惚れこみ、父が夜中まで部屋に帰らないのにも関わらず部屋を掃除し、思いやりあふれる手紙を毎日残したしそうだ。同棲しているのではなく、母は父と顔をあわせずに帰るというのだ。
すさまじいつくしだ…
確かに叔母さんのバックアップもあるだろうが、父はそんな母を「この人のことは裏切れない」と思って結婚したそうだ。
ルールズとかそんなのを考えると、母のやったことで完璧な違反行為だったけど、実際は母と父は仲良かったなあ。確かに母のほうがつくしていて、父が王様だったけど^^;
思うに、つくされるとか、愛されるというのは心地いい。けど、責任を取りたくないという男性が「重い」とかいうんだろうなあ。
しかし、人生って重荷はつきもので、あまりにもかる~い人生ってどうよって私は思う。
なにも女だけがしょってもらうわけでもないしね。女だって男に責任があるんだし。
真剣に人と関わると傷つくことが多いよね。
でも、常にみんなとなあなあでつきあうよりはおもしろいんじゃないかなと思う。
女と生まれたからには男を愛するのが人生の醍醐味。母はそうであったと思うから、私も後悔はしない。
