今月は4回ぐらい能登入り出来た。
まあとにかく遠い、しかも行ったとて泊まれる場所も無い。
我が母親については親戚(母親の姉)の家で泊まれるが、我々については…友人達のほとんどが全壊か半壊、頼めるわけもなく。
先週木曜に長男の用事で能登入りしたのだが、土曜にもボランティアさんが来てくれるということで、木曜に加賀→能登→加賀、土曜に加賀→能登→加賀というハードスケジュール。
木曜には崩れてなかった家屋が、土曜に行くと2階ごとゴッソリと崩れて車道にはみ出していた。
たった2日でもこんな変化が起きていると思って驚愕したが、よくよく考えたらあの大地震からそろそろ半年経とうとしてるんだよなぁ。
今まで崩れなかった事の方が奇跡かもしれない。
我が家の周りもやっと歩いて見て回る気持ちの余裕が出来て、震災当時自分が居た場所へも行った。
ほんと、元旦のあの日から何も変わってない。
崩れてきて道を塞いだ土砂だけが片付けられていた。
私は、犬の散歩中で奥津姫神社と書いてある灯篭?柱?のところでJアラートを聞いた。
何か(多分地震とJアラート)にびっくりして犬が走り出し、3メートルほど先で犬に飛びつき、その後は激しい揺れから立ち上がる事も出来なかった。
鳥居が崩れ、土砂崩れがドバッと来て、今居るここにも土砂が来るかもと恐怖しながら犬を抱えて(羽交締めにして)、揺れがおさまるのを待った。
地面が盛り上がり、壁からは水が吹き出し、能登が全部沈んでしまうんじゃないかと思った。
結果、隆起してたおかげで、輪島市については津波被害はなかった。
木曜の能登入りの際、多めに自由時間が取れたので、友人を召集。
そして、輪島で避難を続けてる友人が一緒に街の中を回ってくれたのだが、お互いに
「よう生きとったな!」
「自分とこが一番酷いと思ってたけど、どこも酷いな!」
「隆起して良かったな」
「隆起してなかったら全滅だったな」
と、何回も言ってた。
輪島にある舳倉島は隆起の影響がなく、6mの津波が到達したと聞いた。
もし、隆起が無かったら…輪島は6mの津波が到達していた可能性がある。
6mの津波来てたら…多分、猫達は無事じゃなかっただろう。
家も。
ただただ、生きて過ごせてる事に感謝。
友人の家は全壊認定…家も見せてもらったけど、ほんと、よく生きててくれた…見た時、感想の声も出せないぐらいに酷く、2人で(※信仰心ゼロ)神に感謝した。
とにかく、生きてて良かった。