略謀 | 吉野恵悟 オフィシャルブログ 「お江戸をろろん滞在記」 Poewred by Ameba

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(謀略からの続きのウラ話)

今回の謀略はちょっと演出的な部分の口出ししてみたり。

別に何の実績もないんですけどね。

ただ面白いもの見せたいと芸の世界に飛び込んでもうかれこれ13年にもなりますし、自分なりに見ててこうしたら面白いんじゃないかというのを稽古の時に入れさせてもらったり。

一番大きかったのは冒頭の魔界衆のシーン。

何度か書いたがいつもセコンドの八割方の仕事を担ってる姑獲鳥(235)を出せる場面なのでもっと普段の頑張り見ても目立っていいんじゃないかと。

で。そもそも他の役者陣とは違ってプロレスラーって肩書があるんやからそれを生かさなきゃ。

で、せっかくリングでやるんやから芝居の中でドロップキックの一発でも見せて

「なにあの役者!すごい!え!プロレスラーなの!?アイスリボンってとこ出てるの?じゃあアイスリボン観に行ってみよう!」

ってなる筋書きを頭の中で書いてたの。

まぁご存知の方もいらっしゃるでしょうが235は普段の試合でドロップキックは使いません。

ですけど、そこは光れる場面なんやから練習して来なさいと。

どうやら道場で結構練習してたようです。

低い低いと言われながら。

セリフもあるし芝居もあるし俺が言った間でしっかりドロップキック打たなきゃいけないというかつてないプレッシャーだらけだったので…

極度の緊張しいの奴のために…

前日の夜にこそーっと…

大先輩の…

アイスリボンリングアナウンサーの千春さんに声をかけて観に来て貰えるようお願いしましてん。

当日いきなり現れたらもっと緊張するやろうと思って(笑)

俺って優しいなぁ!

そんな甲斐もあってか、いざ本番のドロップキックは稽古の時よりもとーっても低かったです。(俺のせいか?)

ヤンキー座りでメンチ切らせる時はええ顔してたけど。

あと鼠男のダメダメさがダメダメでしたね。

でも演技指導というか演出するというか、昔漫才やってた時にネタ書いてたのが自分やったので相方にボケ方とか言い回しを半分拗ねるぐらいまで指導してたのを思い出した。

なんかこう、思い描いてる通りじゃないと嫌というか妥協したくないというか。

もちろん描いてる事と違ってもそれより良くて理に適ってればええんやけども。

ただやりたいからとかじゃなく、なんでも繋がってて理に適ってないと商品価値無いと思ってるので。

そういう意味では今回自分があーだこーだ言うた場面はほとんど納得出来る感じにできたんかなーと。

本当すみませんと思うんですよ。

何の実績も説得力もない奴があーしろこーしろって言う事に対して。

でも少しでも面白くしたいし妥協したくないから。

それもあっての大満足な興行でした。

あ。

小豆洗いのやられ方や去り方は赤点でした。

まぁ本当開始直前に変更したので伝えきれずにいたのも悪いのですが。

当初のまま行くと褌一枚で綺麗でも汚い訳でもないおっさんのケツが露わになったどうしようもない絵面が正面に堂々と向けられてリング上にいる鶴姫に大ダメージを与えて、なおかつ昨日の一番泣けるシーンであった安房が去っていくシーンに多大な影響…いや、迷惑をかけることになるところでした。

自分でもあのシーンが本番で悲しく思えたということは、変更して正解やったんですかね。

いやーしかし…

佐藤悠己選手のファインプレー連発って感じでしたね。

あの好試合をやってのけるレスラーとしての凄さと、おそらくほぼ全員の感情を安房に移入させたあの表現力は本当に凄い。

あのクオリティやられると他のレスラーさんのハードルも上がったやろうなぁ。

いや、それでこそ魔界。

今回の謀略以上に、次回の蓋世はもっとすごいものじゃないとあかんわけで。

更にはその次の4月公演はもっと凄いことに5月にはもっともっと…

それが魔界なんですね。

なので蓋世にもご期待下さい。

うん。

あまりにも公演が良くて面白いこと書けないので面白かった画像でも貼っておこう。

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公演前、魔界メイクを施した後に落ちにくくするためのお粉を付ける分量を間違えて危うく白塗りになりかけた義の将・冷泉隆豊役の宮本裕向さん。