南北 | 吉野恵悟 オフィシャルブログ 「お江戸をろろん滞在記」 Poewred by Ameba

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先日、訪れた場所・・・


板門店に行ってきました。


普通にはいけない場所。


戦争はまだ終わってないのですから。


このツアーに参加するにあたり、服装チェックや身分証明証の確認、現場での言動の注意指示が行われます。


バスに乗り北方へ向かうと、漢江の上流の両岸に韓国軍の監視小屋が増え始める。


そんな中、いよいよ対岸には北の領地が。
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この写真の奥に見える山はもう北朝鮮の山である。


そしてバスは統制線区域内に入る為検問所へ。


この検問所からは韓国軍の憲兵がバスに乗り込み、再度服装チェックと身分確認が行われ、国連発行のゲストパスを必ず左胸に付けるよう指示される。


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これがパス。


ちなみにここからの区域内では限られた場所でしか写真を撮る事が許されない。


憲兵が同乗したバスはキャンプ・ボニファスへ。


到着したときはまだ午前であった為、グランドでは軍事訓練が行われていた。


会館の中で板門店・JSAに関するブリーフィングを受け、ここからは軍人が運転する国連の専用バスに乗って移動する。


ここから非武装地帯(DMZ)を走り、いわば戦争の最前線に向かう。


道中のDMZ区域内には今も「地雷注意」の警告が立てられ、有刺鉄線に囲まれ、そこら中に部隊が配置されている。


そしていよいよ到着したのがあの有名な板門店。


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手前の青い小屋は38度線の停戦ラインに跨っており、この中で中立国停戦監視委員会の会議や、南北の会議が行われる。


奥に見える大きな建物は北朝鮮側からの観光客が出入りする為の建物であり、基本的に南北ともに同じような建物が配置されている。


そしていよいよ中へ。


ちなみにこのエリアにいる兵士は全て実弾を装填した銃を所持している。

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会議用テーブル。


奥に見える兵士の身体の真ん中のラインが38度線である。
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これが外側の境界線のコンクリート。


奥の舗装された地面は韓国で、手前の砂利地は北朝鮮の領土である。


すなわち、この写真は北朝鮮側から撮影した物である。

(この建物の中に限り、38度線を越える事が許される。)



吉野恵悟 オフィシャルブログ 「浪花オロロン滞在記」 Poewred by Ameba-対峙する南北兵士


対峙する南北兵士。奥の階段の上左側にはこちらを監視する朝鮮人民軍兵士が居る。


ちなみに監視している人民軍兵は、亡命防止の目的から忠誠心の高いかなりの高官であるらしい。


またこの場所においては笑う事や板門閣方向以外の撮影、そして北に向かって指差す行為は禁止。


わずかで貴重な時間を過ごした後は、国連バスでJSA区域を回る。


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有名な「帰らざる橋」。

休戦協定が成立した際に南北の捕虜交換が行われた場所であり、この橋を越えるともう戻る事は出来ない事から名づけられた。


もちろんこの橋も中央に境界線が敷かれており、また橋の入り口脇にはそれぞれ監視小屋が設置されている。


北朝鮮側の監視小屋に居る部隊は、かなりの重武装をしているらしくこの場所ではバスから降りる事すら許されない。

他にもポプラの木事件の跡地などをめぐり、ツアーは終了。


行って本当に良かった。


自分達に関係の無い話じゃないんですよね。


すぐ隣の国で起こっている事なんですよ。


特に日本には軍も無ければ徴兵も無い。


余計に興味が無ければ全く触れずに人生を過ごすと思われる戦争問題。


人間はみんな同じ人間なんです。


殺して良い取り決めなんて無いんです。


でもここでは南北の兵士ともに会話をしたり、笑いあったりする事が処刑の対象になるほどの緊張状態。

人民軍兵士は警備の時から戦闘用の鉄帽を被り、武装しています。


元は同じ民族であるのに、なぜここまでしなければならないのか。


人は今、平和的な統一を望んでいます。


本当は軍隊なんて要らないはず。


今、韓国内はそんな戦争の影響など全く感じさせないぐらいに平和です。


日本と全く変わらないぐらいに。


でもその平和を守っているのも実際のところはここに居た軍人の皆さんであり、いざというときに国と人を守るのも軍である。


何が正解なのか。


解らなくなってきた。


もし日本が同じ状況となり攻め込まれたら、本当に自分たちは国と大切な人を護れるのだろうか。


自分はその時、いったい何が出来るのだろう。