ニュースを見て不安に思うこと

日本のインクルーシブ教育は進んでいるんですかね?


https://toyokeizai.net/articles/-/760639

デジタル先進国と言われるフィンランドでは、教育現場においても1990年代からICTの環境整備が推進され、インクルーシブ教育に関する研究でもICTが活用されてきた。そして今、同国の2つの国立大学において、ICT活用も含む「学習困難児への介入」の研究が新たに進められているという。その研究に関わっている公認心理師の矢田明恵氏が、詳細をリポートする。

https://interlearned.com/

https://www.aka.fi/

おそらくではありますが、日本人の多くは「インクルーシブ教育」なんて、まったく知らないんじゃないかなーと思います。


※ Perplexity.aiより引用

インクルーシブ教育とは、障害の有無にかかわらず、すべての子どもが同じ場所で一緒に学ぶ教育のことです。

インクルーシブ(inclusive)とは「包摂的な」「包み込む」という意味で、誰も排除せず、すべてを包み込む教育です。これまでの日本の教育では、障害のある子どもは特別支援学校や特別支援学級で分けて教育されてきましたが、インクルーシブ教育はそうした分離ではなく、多様性を尊重し、障害の有無にかかわらず一緒に学ぶことを目指します。

でも、ここでも説明されている「学習障害」や「特別支援」という言葉は、おそらく耳にしたことがあるのではないでしょうか。

こういう場所が「特別支援学級」で、自閉症や情緒障害のある子どもたちが、なんらかの教育を受けています。

私が気になっていることは、「インクルーシブ教育」ではない、これまでの日本における「隔離」した教育です。

https://teachforjapan.org/journal/21519/

  • 学校現場が「危機回避」を意識するあまり,トラブルをおこす子どもを過度に問題視して,特別支援学級へと方向づける傾向がある。
  • 発達障害について、広く認知されるようになり、診断される子供が増えたこと。(中略)一人一人の子供の状況に応じたきめ細かい対応を求めて、保護者が特別支援学校・学級を選択するようになった。
  • 特別支援教育に詳しい一部の専門家は、発達障害を早期発見した場合でも、「通常の学級での指導や支援が工夫されないまま、安易に特別支援学級への転籍が検討されるケースがある」と指摘している。

いかがでしょうか?

「インクルーシブ教育」とは、あまりにもかけ離れてしまっていますよね。

ここにも、やっぱり親も含んだ「類型化」が存在しており、安易に「特別支援学級」が選ばれてしまっているようなケースがあるそうです。

では、どうすればそういった現状を打破できるのか?

冒頭の記事に、大きなヒントがあります。

ICTツールは日々進化し、新しいテクノロジーの使用にはつねに恐怖が伴います。しかし、それを怖がって全面的に禁止するのではなく、その長所と短所を理解し、最も有効な活用の仕方を模索していくことが必要だと私たちのプロジェクトでは考えられています。

今回、このICTツールを含む介入プログラムが読み能力の促進に効果があるかどうかという部分も重要ですが、前述したように、介入で効果が非常にある子もいればそうでない子も出てくると考えられます。

そうした違いに関係している要因(情動的要因、環境要因、先生の要因など)があるのかどうかを明らかにすることが本研究の一番の目的です。介入効果の違いに影響がある要因がわかれば、今後はそれらの要因に配慮した介入や、その要因そのものにアプローチする介入もできるようになることが期待されます。

そうです、「ICTツール」の活用です。

でも、教育する側の方々の「ICTスキル」は、ちゃんと進化しているんでしょうかね?

その辺りをまったく明らかにしていないのでは、「絵に描いた餅」にしかなりません。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/006/r05/1422837_00001.htm

ICTを活用した障害のある児童生徒等に対する指導の充実(1億2,739万円)

ICTを活用した、障害のある児童生徒に配慮した効果的な指導方法等の確立が求められているため、文部科学省著作教科書(特別支援学校用)のデジタルデータを活用した障害の特性に応じた効果的な指導の在り方についての調査研究、企業等と連携した職業生活において求められるICT活用に係る知識や技能等の習得のための効果的な指導の在り方についての調査研究、病気療養中等の児童生徒に対するオンデマンド型の授業に係る実施方法や評価方法等に関する調査研究を実施する。

ぜひぜひ文部科学省には、特に「ICT活用に係る知識や技能等の習得のための効果的な指導の在り方」について、本気でしっかりとした「PoC」(Proof of Concept、概念実証)をしてください。

そのうえで、けっして「類型化」による「隔離」や「差別」などが起きない「インクルーシブ教育」というものを、早急に実現してください_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!

♪それは型だけを模したミメシスの様だった♪


以上になります。


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