いま気になってること

円安の原因は新NISAではないということを理解しておきましょう


一橋大学名誉教授の野口悠紀雄さんが、最近の円安に関して、とても大切な記事を書かれています。


https://gendai.media/articles/-/130031

円安の原因は新NISAによるキャピタルフライトだとする考えがある。しかし、新NISAによる対外投資の増加は、為替レートに影響するような規模のものではない。円のキャピタルフライトはまだ生じていないが、将来も起きない保証はない。

(中略)

キャピタルフライトによって円安がさらに進行すれば、輸入物価が高騰して、国内物価が高騰する。いま生じている物価高騰など比較にならない激しいインフレが発生するだろう。

その場合、ドル建て資産に転換した人々は購買力を維持できるが、円建ての資産を保有し続けていた人々の購買力は低下する。そして、生活は困窮する。これは、まさに国を破綻させる大問題なのである。

これは、決して架空の話ではなく、開発途上国では現実に生じていることだ。このような悪夢の世界が日本に到来することは、何とか阻止したい。しかし、日本の金融政策が現状のままでは、これが現実のものとなる可能性を決して否定できない。

はい、まさにその通りだと思います。

他方、新NISAといえば、こんなことが起きています。

https://ameblo.jp/orokadaneningenwa/entry-12849856988.html

新NISAの投資対象は、「株式」「投資信託」「ETF (Exchange Traded Funds、上場投資信託)」ですので、しっかりと分散投資をしていれば、大損は避けられているはずです。

たとえば、国内外の投資信託だけでも、こんなに種類があります。

https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/powersearch/fundpsearch.do

なのに、なぜ、

「毎日、資産が減り続ける。NISAは何かの陰謀か?」

「貯蓄より投資と言われてだまされた。もうかるって言ったじゃないか」

といったポストが、Xになされているのかが、私にはまったく理解できません。

また、冒頭の記事で野口悠紀雄さんが指摘なされているとおり、新NISAの海外投資規模は、そんなに大した規模ではありません。

ですので、新NISAの下落も円安も、人のせいになんかしちゃダメなんですよ。

だって、新NISAに投資するのも、円を持ち続けるのも、決めたのは「自分」なんですから。

とはいえ、国を破綻させる大問題が起きては困りますので、我々にも理解できる形での、適切な金融政策の実施を切に望みます。


※GPT-4oより引用

キャピタルフライト(資本逃避)とは、ある国や地域から資本が大量に流出する現象を指します。これは、政治的不安定、経済の混乱、高い税率、通貨の価値下落など、さまざまな要因によって引き起こされます。キャピタルフライトが起こると、以下のような影響があります:

  • 通貨の価値の下落:大量の資本が流出することで、その国の通貨が売られ、通貨価値が下がります。
  • 外貨準備の減少:中央銀行が通貨価値を維持するために外貨準備を使うことで、外貨準備が減少します。
  • 投資の減少:国内での投資が減少し、経済成長が停滞する可能性があります。
  • 金融市場の不安定化:株式市場や債券市場など、金融市場が不安定になることがあります。

対策としては、経済や政治の安定化、適切な金融政策の実施、投資環境の改善などが必要です。

♪いつも誰かのせいにしてばっかりだった俺 本当バカで逃げてた 避けてた 本音全部さらけ出す事♪


以上になります。


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