「無罪の推定」を無視するのは他人の不幸が好きだからでは?
https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2024/04/post-187.php
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7d6e644c90d0ade089e62641bdab6d8e031acb2
最近、4歳の次女を殺害した疑いで、父親および母親が逮捕された。逮捕の場面はテレビカメラで撮影され、放送された。何十年にもわたり、日本のテレビや新聞で何度も同じような場面が放送されたり、写真が掲載されたりしているので、多くの視聴者や読者は全く違和感を覚えないかもしれない。でも、私からするとあり得ない報道の仕方だ。【西村カリン(ジャーナリスト)】
今回も、「無罪の推定」を全く無視するマスコミに対して腹が立った。「『無罪の推定』とは犯罪を行ったと疑われて捜査の対象となった人や刑事裁判を受ける人について、刑事裁判で有罪が確定するまでは『罪を犯していない人』として扱わなければいけないとする原則」と日本弁護士連合会は説明している。
逮捕された人の顔、住んでいる場所の情報や名前を大きく報道するのは、「犯罪者」と断言するのと同じ。その後、その人が不起訴や無罪になったとしても、普通の生活に戻れない可能性がある。インターネットに情報がずっと残ることもあり、世の中からは永遠に犯罪者として見られてしまう。こういった問題は日本だけのものではないけれど、日本では特に深刻だと私は思う。
フランス人ジャーナリストの西村カリンさんは、「無罪の推定」を全く無視するマスコミに対してご立腹でいらっしゃいますが、日本社会における問題は、それだけではないように思います。
マスコミ云々よりも、「無罪の推定」を全く無視した内容を見たがっている、多くの視聴者や読者がいるから、こんな社会になっているんだと思うのです。
視聴者がいなければ、マスコミは絶対に記事にしませんからね。
たとえば、何かやらかした有名人の証拠動画とか、私は絶対に見たくないんですが、実際はかなりな数の視聴者数になっていますよね。
こういう行動は、「無罪の推定」などまったくどうでもいいから、起きているのでしょう。
そして、以下のようなテレビ番組を大好物になされている方が、日本社会には結構いらっしゃいます。
https://www.tv-tokyo.co.jp/gekiroku/
結局のところ、「他人の不幸が好き」ってことなんだと思います。
https://diamond.jp/articles/-/309113
ちなみに、妬みの対象者に不幸が起きたときには、「ざまあみろの心」(これをシャーデンフロイデと言います)が生じやすくなり、線条体と呼ばれる部分が活性化することも明らかにされています。
線条体が報酬系の部位であることを踏まえると、文字通り「他人の不幸は蜜の味」であると言えるでしょう。
さらに、前部帯状回の活動が強い人ほど、この線条体もまた強く反応したことが報告されています。
つまり、妬みが強い人ほど他人の不幸を喜ぶ「ざまあみろの心」も強くなるというわけです。
自分自身が生き残り、よりよく生きるための自己利益を得るためには、優れた相手の存在を察知しておくこと、そしていつ脅威をもたらしてくるかアンテナを張っておく必要があります。
妬みの感情には、自分の資源を確実に保持するためのセンサーの役割と、自己防衛を図ろうとする機能があるのです。
まさにこの「ざまあみろの心」です。
悲しいかな、人間には「自分がよければそれでいい」という、本能的なものがどうしても出てしまうようです。
しょうがないっちゃしょうがないことなんでしょうけど、そんな内面的なことだけでは、真の「自己防衛」などにはまったくならないと思うんですけどね。
そんな無駄なことではなく、自分自身が本当に強くなって「自己防衛」することを考えましょうよー_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!
♪虎だ! 虎だ! お前は虎になるのだ!♪
以上になります。