「邪魔者は消えろ」なんて考えで幸せなんですか?
缶チューハイ「不買運動」
https://diamond.jp/articles/-/340858
「正義の制裁が下された」とすがすがしい気持ちになっている人もいらっしゃるかもしれない。
2024年3月13日、キリンビールは、経済学者・成田悠輔氏を起用した缶チューハイ「氷結無糖」のネット広告を取り下げたと公表した。同社の説明によれば、取り下げの理由のひとつは、「集団自決発言」だという。
成田氏は2021年12月に出演したネット番組で、「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」と発言をして、1年ほど前には米・ニューヨーク・タイムズ紙にそれが取り上げられ、国際的な炎上となった過去がある。彼が広告に起用されてから、それが蒸し返されて、SNSではキリンの不買運動が呼びかけられる事態に発展していたのだ。
そのためネットやSNSでは「不買運動はそれほど効かないという話もあるが今回は大勝利だ」とお祭り騒ぎ。「そういえば、こいつも過去に問題発言をしていたぞ」なんて感じで、次なる不買運動のターゲットを探す向きもある。
いやはやまったく、このようなことで「すがすがしい気持ちになる」こと自体、私にはまったくもって理解できません。
「大勝利」と言われているようですが、「勝つ」ということに、いったいなんの意味があるというのでしょうか?
成田氏の「集団自決発言」というのは、ざっくりとした言い方をすると、日本の未来を守るためには高齢者は「邪魔」なので、若い人たちのためにさっさと社会から退場してもらうべきだというものだ。
一方、今回、SNSで成田氏の広告起用を批判している人たちの主張は、あらゆる人の人権が守られる社会を築くためには、成田氏のような人権軽視をする人は「邪魔」なので、社会の表舞台からすみやかに強制退場させるべきだ、というものだ。
「集団自決」とか「人権」とかという言葉が出てくるので、なんとなく真逆のことを言っているような錯覚に陥るが、本質的な部分では実はどちらも言っていることは同じだ。それは「日本のためには邪魔者は消えろ」――。つまり、「高齢者の集団自決」も「SNSの不適切狩り」も、「社会に迷惑をかける個人は抹殺してよろしい」という全体主義的な排除の思想が根底にあるのだ。
このあとの記事でも指摘されていますが、最近の日本の世の中に対して、私は『戦時中』を強く感じるのです。
「投書階級」という言葉は、恥ずかしながら知りませんでした(ChatGPTではヒットせず)。
要は、戦時中のラジオの聴取者の投書の影響力の強さのことで、「正義の愛国日本人」による「日本のためには邪魔者は消えろ」という排除の思想です。
私が実際に自分の肌で感じていることに例えると、「日本人の健康のために喫煙者は消えろ」とか、「これまでアナログで積み上げてきたことのためにデジタル・イノベーションは消えろ」とかですかねー。
音楽や映画やドラマやファッションなど、様々なことで時代の流れが異様に速くなっていますが、みなさんはテレビドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」を覚えていらっしゃいますでしょうか?
柊一颯(菅田将暉さん)の言葉を思い出してみませんか?
そして、みんなでどんなことであっても本音で言い合えるような、真の『ダイバーシティー』を実現しましょうよー_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!
「どうしてなの?」が大切っす!
♪空を見て 気づいたんだ 世界は愛で溢れている♪
以上になります。