こんにちは、おるにすです。今回はファンタジックチルドレンのマンガ版の感想を書きます。コミカライズという体裁ですが中身のストーリーや登場人物の外見、性格は大幅に設定変更されています。

【ファンタジックチルドレン〜時計じかけの旅人たち】
メディアファクトリー出版
全2巻
原案:なかむらたかし
作画:宮野将一

【登場人物紹介】

主人公たち
【トーマ】
・原作より粗暴な面が目立つ。目つきもエロ漫画ならヒロイン襲ってそうな蛮族みたいな目してる。パパン拳法第17代継承者を名乗る。序盤はつよいがマンガ版のべフォールの子供が人外な強さのためどんどんボコボコにされる。かわいそう



【ヘルガ】
・アニメ版の地味な外見から青髪の女の子にデザインが変更された。若干綾波○イっぽい
かなり巨乳。内向的だがアニメ版よりは喋る。当初は「人間なんて汚い」と寄ってくる人間アンチだった。
風呂シーンもありぐへへ、けしからんやつです。
孤児院のエロ親父(院長)に人身売買されそうなところをトーマに救ってもらう
作者紹介ではアホ毛を電波アンテナにされたイラストがある



【チット】
・アニメ版総評でも言及したがマンガ版ではデ○ープリズムのポプルプルル人みたいな髪型をしている。トーマとヘルガより(多分)幼いので中性的(実際中性的な服を着たりしている)トーマを兄貴呼びで慕う


べフォールの子供編
全体的に成人済みだと思われる。記憶維持と管理どーなってんだとツッコミたくなるがそこはパラレルワールドとして見逃してあげて

【ソレト】
・野生的な淫乱女で戦闘狂。強引な手段を取りたがる。
恐らくアニメ版とマンガ版でファンを分け隔てた一番の戦犯(※性格や外見が違いすぎる+後述する所業の点で)
戦闘の際は爪の部分が伸縮自在に伸びる特殊なグローブをはめる


【タルラント】
・目にクマができた自称引きこもりの学者
戦闘の際はスナイパーライフルを使う
ソレトとコンビを組むが危なかっしい彼女のブレーキ役


【ハスモダイ】
・子供たちの中では比較的原作に近い容姿で仲間以外には営業スマイルで接するインテリビジネスマン


【アギ】
・子供たちのまとめ役。アニメ版と比較してそこまで目つきは悪くないがマンガ版だとより冷徹で武人然な性格をしている。戦闘の際はほぼ全ての攻撃を無効化するシールドを出す。シールドがなくてもトーマの攻撃をいなして無効化すると同時に的確にダメージを与えて戦闘不能にするなどかなり強い


【ヒースマ】
・鼻が高めで皮肉屋なのは変わらず。仕込み刀を使う


【パルザ】
・情に厚く仲間想い
閻魔に魂を喰われて暴走状態になり、アギに介錯される。


【メル】
アギに恋愛感情を抱いておりデュマの洗脳兵士からアギをかばって撃たれる。パルザと同じく閻魔に魂を喰われてしまいアギの手により介錯されるもデュマの手により洗脳兵士として操られべフォールの子供たちの前に立ちはだかる。


敵キャラ
【デュマ】
・ギリシア人、惑星ギリシア特別任務隊総督でマンガ版のラスボス。洗脳した人間を兵士として従えさせており自身は空中戦艦とともに終盤登場する。ヘルガをティナにしようと目論み洗脳して操ることに成功するがトーマのキスにより自我を取り戻したヘルガをかばったトーマにより反撃されアギにトドメを刺されて空中戦艦ごと道連れにされる。性格的にはアニメ版のデュマとゲオルカを足して2で割ったような卑怯な男


【洗脳兵士】
デュマの配下の兵士たち、べフォールの子供とほぼ互角に戦える。兵士とは言っても中身は操られた一般人が多くタルラントはこれに関して「後味悪ィ」とぼやいていた。画像は洗脳兵士にされたメル


【ストーリー】
2022年、パパン島
トーマは極道の運営する孤児院で人身売買されそうになっているヘルガを助けて彼女が描く絵の場所を見つけたいというヘルガの頼みを聞き、チット・ヘルガとともに冒険に行く
一方、その頃タルラントとソレトはとある理由でヘルガを捜していた。そしてトーマたちの元にタルラントとソレトがやってきてヘルガを渡せと要求してくる。断ったトーマはソレトと戦闘になる。ソレトの持つ特殊グローブの能力に苦しめられるも僅かな隙を見つけてトーマはソレトを打ち破る。

撤退した2人から話を聞いたアギは3人を捕縛、彼女を守れるのは自分たちだけだと言い、反発したトーマはアギにタイマンを挑むも圧倒的な力の差でアギに戦闘不能にされヘルガは拘束されて連れ去られ、トーマはチットと共に置いていかれる。

ヘルガの護衛中デュマの兵士たちに襲われるべフォールの子供。タルラントとソレトが時間稼ぎをする間ハスモダイとアギは死んでいった仲間(メルとパルザ)に想いを馳せる。その頃デュマはメルを洗脳兵士に変え、反逆の徒(べフォールの子供)を仕留めるように命じる。

そしてデュマの乗る空中戦艦から投入された軍隊で街が巨大ロボや兵士に襲われ始める。タルラントやソレトは誘導ロケット弾「ワンダー改」でこれらを殲滅しアギ達と合流する。一方トーマも合流し、ソレトと二人で空中戦艦を破壊することになるが洗脳兵士にされたメルにヒースマがやられてしまう。
負傷したアギもほとんど動けずにいた。トーマはアギにヘルガがどこにいるのか聞くと(空中戦艦に)連れ去られたと言われ空中戦艦に向かう。

ヘルガはデュマにティナの記憶を呼び覚ませられ、兵器にされようとしていた。
タルラント、ヒースマ、ハスモダイ、アギはメルを倒すが、アギが閻魔に侵食されてしまう。以後はタルラントがべフォールの子供の指揮を取ることになる。

そんな中、空中戦艦の最深部に到達したソレトとトーマはデュマに遭遇する。ヘルガを渡せとトーマはいうがすでにヘルガは「兵器」クリスティーヌとしての自我を与えられて操り人形と化していたそんなヘルガを意のままに操りヘルガを人間扱いしないデュマに激しい怒りを覚えトーマは殴りかかるがヘルガにいなされて首を絞められて気絶してしまう…

気がつくとトーマは絶対死の世界(アウトゾーン)にいた。そこにはヘルガの魂も安置されていた。トーマは閻魔にヘルガをもとに戻す方法を尋ね、閻魔は魂の口づけでヘルガは正気に戻るかもしれないという
そしてトーマは恥ずかしがりながらも吻物でヘルガは正気に戻る。ヘルガはクリスティーヌの魂を解放し、遅れてやってきたアギも閻魔に侵食されながらもデュマにトドメを刺すつもりだ。デュマは半狂乱になりアギに取り憑いた閻魔がデュマを食う。そして爆発し始める空中戦艦

アギはトーマにヘルガとソレトを連れて脱出するように言う「お前も逃げないとヤバいだろ?」というトーマに対し「いいから行け…そして生きろ。」「お前達の楽園はまだ見つかってないのだろう。お前達の楽園を見つけるまで、その両腕で彼女を守りその両脚で未来へとかけぬけろ。」と告げアギは空中戦艦と運命を共にした。

脱出後トーマはタルラントにトーマの前世も戦争で命を落としたギリシア人であることを告げられる。そのときに感じたのはヘルガに対する深い後悔と愛情。気がついたらトーマのギリシア人としての魂もヘルガのギリシア人としての魂の影は消えていった…

その後ソレトはトーマとデキ婚。ヘルガは義理の妹になった。3人とも喧嘩することもあるが仲睦まじい結婚生活を送っているそうだと、他の3人(タルラント、ヒースマ、ハスモダイ)も地球の生活にすっかり馴染んだとアギの墓標に語りかけるようにハスモダイの口から語られて物語は幕を下ろす。

【総評】
作品評価…B(凡作)
私おるにすは、なかむらたかしさんがやりたかったファンチルは一体どっちなんだろうとふと考えることがある。多分貞本エヴァのように漫画版を本来はやりたかったのだろうという気がしないわけでもないが…というかアニメ版では無言だった閻魔がマンガでは自我を持ってて喋るのが可愛かった♡

べフォールの子供は誰か1人欠けないと気が済まなかったんだろうか?アニメ版ではヒースマ、マンガ版ではアギが死んでいった…。

まあこれは持論ですが(異論は認める)漫画版のキャラたちのほうが全体的に大人びててキャラデザもファンタジー感あって好きです☆ただアニメ版より漫画版のほうが表現が直接的なのでやはり大人向けコミックですね!最後のソレトとトーマが結ばれるマンガのEDはやはり賛否両論あると思いますが、メディアミックスでコミカライズだからこれはこれでアリだとは思いますね。最初はないわーと思ってたけど記事書くために改めて通読したら考えが変わった。でも感動はアニメ版のほうがダンチですが。どっちも泣けるけどさ?やはり静止画と映像では没入感が…ね?

それでは今回はこの辺で、また次回の記事でお会いしましょう!またね~(^_^)/~