10年前、かくかく云々で病院にも行き病名がつきました。痛くも痒くもない(いや、かゆいことはある)が、これは自己免疫疾患である、と。そんな中で、こういうことは隠していこう、と周囲の人たちから言われました。けれども、症状も病名も隠さなければならないという状況は、個人的には違和感がありました。

症状を隠すのはエチケットとして納得で、私もそうしたいと思うのですが…言わなければ分からないかもしれないけれど、敢えて言うことも無いけれど、「病名を隠す」というスタンスは何か負い目があるようで嫌でした。

けれども、病院の再診で受付に行けば「『前回の件』の続きですね」と言われ、通販でギハツが届けられる箱には、「衣類、雑貨」と書いてある(配慮してそのように書いておくと説明がある)状況からして、世の中はそこには触れないでおこうという空気であることを大いに感じました。SNS等見ていても、そうとう近しい人にも隠しているという話もちらほら…。

恐らく、大きな病気の薬の副作用の人や、加齢で減ってしまいそれを隠している人への配慮と一緒くたに扱われ、そういう配慮をさせないよう他者に悟られないよう隠すという流れになってしまっているようです。これじゃ理解や知見は広まらないなと感じつつ、まあ何か明かす機会も無く、面倒くささも相まって、なんとなく10年経ってしまったというわけです。