4月下旬に曲を書き上げて以来、ほぼ毎日、その曲をさらっています。

普段、1日の多くの時間をピアノの前で過ごしていますが、それはレッスンの時間であったり、レッスンで使う曲や課題のごくごく簡単な譜読みであったり、課題の作成や分析のために音を出す時間。練習、ではありません。良い演奏になるよう1曲にかかりきりになるということは、近年珍しいことです。


ピアノを弾くのは嫌いではないけれど、何かというと規格外の手の小ささがネックになってしまうため、この楽器には複雑な思いを抱きがちです。

けれども今回は、自分の指の届く範囲で書いているのでそんなストレスとも無縁です。(もちろん手が大きかったらもう少し楽に弾けるところもありますが。)

どうしたら良いだろうという試行錯誤と、繰り返し弾くことでだけ達する「弾きこんだ感」が少しずつ感じられて、弾いても弾いても本当に面白いです。


実はこの曲、歌曲で、私が弾いているのは伴奏部分ということになります。

いつかきっと得られるであろう機会に歌声が加わることで、曲として完成する…はずです。その時に出来うる限りの演奏が出来るためにも、今、努めて楽しんでいるのです。