ボタンアコーディオンさんについては
まったくどこからお伝えしたらいいものか困ってしまうのですが
せっかく右手ボタンのことについて触れたので
一見したところ、目がシロクロしてしまいそうな
でも、実はとてーも合理的に出来ている、
ボタンの配置の仕組みを少々…
今回は奇特な?「楽器法」のお時間です。
と、本題に入る前にまた登場してもらいましょうか…
よいしょっと。
タテの列を見ていくと、
下に向かって短3度(または増2度)づつ音程が上がっていきます。
その隣のタテの列は半音ずれた短3度の音の積み重ね。
そのまた隣もさらに半音ずれた短3度の音の積み重ね。
外側の3列で基本的に音域をカバーできます。
つまりは、3種類の構成音の減7の和音が
並んでいるというようなカンジです。
内側の2列は何かというと…替え指ならぬ替えボタン!?
(私はそう勝手に呼んでますが、ものの本によると
the buttons of supplenmentary ranks とのこと。)
になっているのです。
これも、同様短3度の音の積み重ねの列です。
写真にペイントを使ってポチポチと1オクターブ近くの音名を
打ってみたのが下の画像。
スペースの都合上、クロボタン、つまり鍵盤でいうところの黒鍵は
シャープ系で統一。
赤文字部分が外側3列、緑文字が替えの2列です。
Aボタンのすぐ下は…Cになり、これで1オクターブ、
といったカンジでずっと続きます。
弾いているときはボタンは殆ど見えません。
そのためか、CとFのボタンは格子状の刻みがついていて
指の感触で分かるようになっています。
ちょっとややこしかったかも知れませんが、
ピアノと比べると、すべての音が、同等に配されているという
イメージは掴んでいただけたのではないでしょうか。
初めに「合理的」ということを挙げましたが、
それはまさに、同等ということ。
音型なり、和音なり、ボタンの間隔の関係を変えずに
ポジションを移動させるだけで、
移調が出来ます。
これは・・・すごいことです!
そうそう、ボタンアコーディオンのことは
クロマチックアコーディオンなどということもあります。
クロマチック=半音階の~
謂れは分かりませんが、
このボタンのシステムをイメージさせる言葉です。